『ベルリンファイル』 (C)2013 CJ E&M CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED

世界を舞台に活動する秘密諜報員たちの熾烈な攻防を描いた映画『ベルリンファイル』が日本で公開され好評を集めている。緊迫感あふれるスパイ戦を描く本作の最大の魅力は“生身”のアクションとサスペンスのようだ。

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本作は現代のベルリンを舞台に、新型ミサイルの輸出を目論む北朝鮮とハイテクを駆使してその動きをマークする韓国の息づまるスパイ戦と、アメリカ、イスラエル、中東の思惑が交錯していく様を描いている。

CGを駆使した破壊シーンや、アクロバティックな格闘を売り物にした大作映画が今夏も多く公開されるが、本作の最大の魅力は、誰が裏切り者かわからない緊張感あふれる駆け引きと、銃弾一発で命を落とす状況で繰り広げられる生々しいアクションだ。劇中では極限状態を生きる者たちの“心の揺れ動き”が描かれており、弊社が公開初日に実施した出口調査では「スパイの悲哀をとても人間的に描いていて、007などのスパイ映画とは異なるリアリティがある」「政治的な背景は少し複雑だけど、そこに描かれる登場人物の心情がとてもリアルだったので最後まで緊張感が途切れなかった」「とてもスケールが大きいのに生身のアクションがたくさんあり、他のスパイ映画とはひと味違っていた」などの声が寄せられている。

また本作はベルリンが舞台になっているが、この点を評価する観客も多い。東西冷戦時には各国のスパイが暗躍し、様々な駆け引きが行われたであろう場所をあえて舞台に選ぶことで、登場人物の心情はより深く描かれており、先の調査でも「ベルリンの光景が物語に上手にマッチしていて、重々しい雰囲気を出していた」「観光とは違った角度からベルリンの光景を見ることができた」などの評価が集まった。

本作は公開後、ネットなどで評判が広まっており、今後も鑑賞者の声によって新たな観客が劇場に足を運ぶことが予想される。

『ベルリンファイル』
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