『ペーパーボーイ 真夏の引力』カンヌ映画祭でのニコール・キッドマン(c)Kazuko Wakayama

先月末から劇場公開されスマッシュヒットを記録している映画『ペーパーボーイ 真夏の引力』。本作がコンペ作品として出品されたカンヌ映画祭の地で、出演者のニコール・キッドマンやザック・エフロン、メイシー・グレイが作品について語るインタビュー映像が公開された。

『ペーパーボーイ 真夏の引力』インタビュー映像

本作でキッドマンが演じるのは、会ったこともない死刑囚と文通しただけで婚約してしまうという金髪女性。厚塗りメイクに露出度の高い服を着て大胆な濡れ場も多数あるだけに、知的なクールビューティというイメージが強い彼女とは“かけ離れた”役柄だ。それについて「役者なら誰でもそんな役を演じたいもの。新境地を開拓できる」と語るキッドマンだが、リー・ダニエルズ監督(『プレシャス』)からは「もっと食べろ。もっと大きいお尻になれ」と要求されたと苦笑い。また、濡れ場の相手となる共演者ジョン・キューザックについては、「ジョンとは撮影が終わるまで話さなかった。最初から話していたらうまく演じられなかったかも」と裏話を披露。特に刑務所の面会室で繰り広げられる驚愕の痴態シーンは元々脚本にはなく「演じていてああなった」と現場での即興だったことを明かしている。

また、本作の主人公であり、人生を変える衝撃の夏を経験することになる青年を演じたザック・エフロンは、家政婦役で出演したR&Bシンガーのメイシー・グレイと共にインタビューに答えている。キッドマンとのラブシーンなど、これまでの殻を破るような演技に挑戦しているエフロンだが、「ラブシーンはいつだって緊張するものだけど、撮影が始まってしまえば他のシーンと一緒だよ。それに簡単だった、二コールにキスするだけだからね」と余裕の表情。一方のグレイは、「脚本を読んだとき、早く結末が知りたくてすぐに引き込まれてしまった。この映画にはあらゆるテーマが詰まっている。本物のラブ・ストーリーでもあるし、映画の中では様々なことが起こっているの」と、作品のテーマと多様性をアピールしている。

『ペーパーボーイ 真夏の引力』
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