「私と夫の出会いはお見合いです。30歳を過ぎても恋人ができなかった私を見かねて、父親が話を持ってきました。

相手は父の会社の大手取引先の社長息子。私はお見合いなんて嫌でしたが、父親の気迫に押され、言われるがままに結婚してしまったのです。

今考えると、それが悪夢の始まりでした。

恋愛結婚じゃないのでラブラブな新婚生活ではありませんでしたが、立派な家柄で育った夫は紳士的で、結婚して数年は穏やかな暮らしをしていました。

状況が変わったのは、義父の単身赴任をきっかけに、義母が隣のマンションに引っ越してきてからです。

当時、息子を出産したばかりで体が回復していなかった私は、義母にはあまり家に上がって欲しくないと思っていました。

しかし、引っ越してきた義母は毎日のように私たちの部屋を訪ねるようになったのです。

それだけではありません。『産後だからって甘えちゃダメよ』が口癖で、夫のために家事を完璧にこなすことを求めてきました。

義母はモラハラ気質だったのです。

義母に監視される中、産後の体に鞭を打って育児と家事に追われる日々。人生で1番過酷でした。

そんな甘々な義母につられて、夫までもが私に対してモラハラをするようになったのです。

それまで自分のことは自分でできる自立した人だったのに、脱いだ服や食べたお皿もそのまま。さらに高圧的な態度まで取るようになりました。

とうとう耐えきれなくなった私は自分の父親に相談。別れたいことを伝えました。

しかし、予想通り父は『とんでもない!』と聞き入れようともしませんでした。自分の会社に悪影響があるのではと懸念しているからです。

結局私も、自分のせいで父親がクビになるのを恐れて別れに踏み切ることができません。

それどころか義母が常に入り浸っている今、夫に不満を漏らすことすらできません。

誰かにここから助け出してもらいたいです」(女性/35歳/主婦)

モラハラ義母の影響で、紳士的な夫までモラハラをするようになってしまったケースです。

産後、お手伝いをしに来てくれるのかと思いきや、家事を監視する義母…恐ろしい限りですね。

彼女の言う通り、モラハラ親子から逃げるために第三者へ救いの手を求めた方がいいのかもしれません。

ライター・コラムニスト。人と人とのコミュニケーションを専門に扱うライター。TOEIC:840/TOCFL:BandC。恋愛コラムなども執筆。5時に夢中!(TOKYO MX)などでも度々コラムが取り上げられています。