アンジェリーナ・ジョリーが、今年5月、乳がん予防のため両乳房を切除したことを公表したことについて、「Los Angeles」誌に主治医がコメントをした。ジョリーがずっと秘密にしておくことはないだろうとわかっていたと主治医は語っている。

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ジョリーの母は、6年前、卵巣がんと10年間戦った結果、死去している。ジョリーも特定の遺伝子を引き継いでおり、乳がんになる可能性は87%、卵巣がんになる可能性は50%と知ると、予防のため、両乳房を切断するという大きな決断を下した。切除と乳房再建にかかった期間は、約3か月。その間、彼女は、父ジョン・ボイトにもこのことを秘密にしていたという。

しかしその後、ジョリーは自らこのことを「New York Times」紙に告白。ジョリーを担当したクリスティ・ファンク医師は、ジョリーは最初からいつかこの事実を公表するつもりで、「公的にも私的にも、一番良いタイミングを計ろうとしていた。何より、彼女は自分の精神として、このことを秘密にはしておけないと感じていたと思います」と語った。「世界で一番美しい人が、女性の象徴である体の部分を切除したなどということを世間に明かすなんて、信じられないと思う人もいるでしょう。しかし慈善精神にもあふれる彼女は、こんな秘密を抱えたまま、自分らしく生きることはできないと思っていたのです」とも付け加えた。ファンク医師は、彼女の勇気ある行動は、乳がんを引き起こす特定の遺伝子についての意識を高める上で大きな貢献をしたともコメントしている。

文:猿渡由紀