(左から)ザック・スナイダー監督、プロデューサーのデボラ・スナイダー、ヘンリー・カヴィル、プロデューサーのチャールズ・ローブン

世界43カ国でNo.1ヒットを記録しているアクション超大作『マン・オブ・スティール』の来日記者会見が22日、都内で行われ、主演として“新スーパーマン”を熱演した注目俳優のヘンリー・カヴィルが出席。「自分の出演作で、これほど客観的に感動できるなんて予想もできなかった。撮影も素晴らしい経験だったし、日本での反応に期待している」とアピールしていた。

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『ダークナイト』3部作のクリストファー・ノーラン(製作・原案)と、『300〈スリーハンドレッド〉』のザック・スナイダー(監督)がタッグを組み、誰もが知る超人ヒーローを新たに再構築。無敵の能力を備えながら、周囲からの阻害に悩み成長した青年クラーク・ケントが、運命を受け入れスーパーマンとして立ち上がる“誕生”秘話を圧巻のビジュアルで描いた。

会見にはカヴィルをはじめ、スナイダー監督、プロデューサーのチャールズ・ローブンとデボラ・スナイダーが出席した。世界的なヒットを受け、すでに続編の製作も決定し、バットマンの登場も報じられたばかり。続投が決まっているスナイダー監督は「本作の撮影中から、他のDCコミックのキャラクターが登場できるような世界観を目指していた。スーパーマンとバットマンの共演は、コミックでは長い歴史があるが、映画では初めて。またとない経験になるはずだね」と期待を寄せた。

注目はバットマンを演じる俳優だが「まだ何も言えない状態だよ。オーランド・ブルームが候補に挙がっているって? へえ、そうなんだ…」と思わせぶりな表情。実際、キャスティングは確定してないようで「よりパーソナルでリアルなバットマンを登場させたい」と構想を語っていた。

ラッセル・クロウ、ケビン・コスナーら豪華共演陣も見どころ。カヴィルは実の父親、育ての父親をそれぞれ演じる名優について「共演できたのは、何物にも代えがたい特別な経験。ふたりとも完全に役になりきるから、こちらの苦労も普段の半分になってしまうよ」と最敬礼。プロデューサー陣は「タイトルに“スーパーマン”の文字を入れなかったのは、新しく物語を始めるんだという意志を皆さんに伝えたかったから」(ローブン)、「スーパーマン誕生から75年。時代は変わっても、ヒーローは必要だし、本作のテーマである希望は現代にこそ求められていると思う」(スナイダー)と熱弁していた。

『マン・オブ・スティール』
8月30日(金) 新宿ピカデリーほかにてロードショー

取材・文・写真:内田 涼