ミュージカル『ドラキュラ』    (c)清水隆行 ミュージカル『ドラキュラ』   (c)清水隆行

世界で初めて女性がドラキュラ伯爵を演じる試みで話題の和央ようか主演ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版が8月23日、東京国際フォーラムにて開幕。公演前には和央ようか、安倍なつみ、菊地美香、鈴木綜馬の囲み取材が行われた。

ミュージカル『ドラキュラ』チケット情報

「ドラキュラ」はブラム・ストーカーによるヴィクトリア朝文学の傑作を原作に、大ヒット・ミュージカル『ジキルとハイド』でも著名なフランク・ワイルドホーンが作曲、ドン・ブラックとクリストファー・ハンプトンが作詞・脚本を手掛けたミュージカル。その耽美的かつ叙情的なゴシック・ホラーの美しき世界観を、更に際立たせているのが、元宝塚男役トップスター和央の演じる妖艶でミステリアスなドラキュラ伯爵の存在だ。

和央は「宝塚で学んできたものが使える稀に見るキャラクター」とその経験を活かしながらも、2011年の初演時よりも余裕が出てきたようで、「ドラキュラではなく普通の人間としてお稽古をしようというところからスタートして、体温が冷たいとか、不思議な、人間じゃないような感覚をそこに足せればと良いかなというのを、段階を経てちょっとずつ考えてきた」と丁寧に役作りをした様子。その姿について鈴木は「男性が演じると生々しくなりそうなところが(女性が演じると)美しく流麗な佇まいの中で表現される」と評した。

魅惑的なドラキュラ伯爵に惹かれてしまうヒロイン・ミーナを演じるのは安倍。初演ではミーナの友人ルーシーを演じたが、全くタイプの違う今回の役について「歌もお芝居も今までやってきたことが全く通じない役どころでとても難しい。でも自分がこの役を通して成長できればと思い、稽古に励みました。ぜひ成長した姿を見てほしい。」と語った。また、この4人の中で唯一本公演から参加となる菊池は、「初演よりも、もっと盛り上げていけるよう頑張っていきたい」と意気込みを。

開演前にはレッドカーペットならぬ「ブラッドカーペット」イベントも行われ、安倍のモーニング娘。の後輩である新垣里沙と光井愛佳、壇蜜そっくりタレントの小蜜こと副島美咲、作曲家のワイルドホーンも駆けつけた。公演は9月8日(日)まで。チケット発売中。