澤穂希(INAC神戸レオネッサ)  (C)J.LEAGUE PHOTOS 澤穂希(INAC神戸レオネッサ)  (C)J.LEAGUE PHOTOS

9月1日(日)・エディオンスタジアム広島でキックオフを迎える『プレナスなでしこリーグカップ2013』決勝にINAC神戸レオネッサ(以下、I神戸)、岡山湯郷Belle(以下、湯郷ベル)が勝ち上がった。

準決勝は8月25日に行われた。I神戸は前半37分にFW・ゴーベル・ヤネズが先制弾を決めると、後半開始5分にDF・磯金みどりが追加点を挙げた。完勝劇かと思われたが、その後ジェフユナイテッド市原・千葉レディースの猛攻に遭いながら、結局2-1で振り切った。

一方の湯郷ベルは大会4連覇を目指す、日テレ・ベレーザ(以下、日テレ)と激突。序盤からペースを握った湯郷ベルが前半25分にMF・宮間あやのゴールで先制すると、後半39分には宮間のクロスにMF・中野真奈美がヘディングで2点目。湯郷ベルのシュート6本に対し、日テレに17本のシュートを放たれたが、GK・福元美穂が立ちふさがり、『プレナスなでしこリーグカップ2013』Aグループ第1節以来となる3か月ぶりのシャットアウトで決勝進出を決めた。

I神戸と湯郷ベルは予選リーグで同じAグループを戦った。7月6日の第5節はI神戸に3-1と主導権を握られるも、勝負を捨てずに3-3のドローに持ち込んだ。8月17日の第10節はI神戸が10番チ・ソヨンの2ゴール、チ・ソヨンのラストパスを受けたFW・川澄奈穂美がゴールを決めたが、FW・有町沙央里、10番・宮間のゴールで湯郷ベルが2-3まで迫った。

『プレナスなでしこリーグ2013』第4節の両軍の結果を見ると、I神戸が7-0と圧倒した。4月13日のゲームでも前半にI神戸が3点を奪っているだけに、湯郷ベルにとっていかに前半をしのぐかが重要となる。ゆえに、『プレナスなでしこリーグカップ2013』準決勝後、宮間は1ゴール1アシストよりも、「最近はあまり完封できていなかったのでよかった」と守備のパフォーマンスを喜んだ。

日テレ戦のような粘りの守備ができれば、得点ランキングで2位に2ゴール差の9得点をマークする宮間、5得点の中野の得点力が生きてくる。もちろん、攻撃力はI神戸の真骨頂である。ゴーベル・ヤネズが5得点、川澄、高瀬愛実が各4得点と3トップで13ゴールを叩き出している。何よりも、澤の復調が大きい。『プレナスなでしこリーグカップ2013』Aグループ第5節のI神戸×湯郷ベルは澤不在だった。Aグループ最終節と『プレナスなでしこリーグ2013』第4節は澤が先発に名を連ねた。そう、澤がピッチに立ったI神戸は湯郷ベルに2勝しているのだ。

I神戸と湯郷ベル、どちらが勝っても初優勝となる。『プレナスなでしこリーグカップ2013』決勝は9月1日(日)・エディオンスタジアム広島でキックオフ。同日同所にて『プレナスなでしこリーグオールスター2013』も開催される。チケット発売中。