結婚して専業主婦はあこがれだが

働く未婚女性にとって、結婚退職はひとつのあこがれとなっています。正社員も派遣も、仕事はしんどいことが多いですし、その割に給料はそれほど多くないと思えば、結婚をきっかけに辞めたいなと思うのもよく分かります。

厚生労働省の調査によれば、働いていた女性の27%、4人に1人が仕事を辞めているそうです(平成23年 21世紀成年者縦断調査)。辞めさせられる例もあるでしょうが、自ら結婚退職を選ぶ人も少なくないようです。

しかし、結婚しても共働きをしたほうが、女性にとってもお得なことが多いのです。ファイナンシャル・プランナーの目線から、なぜ仕事を辞めないほうがお得かポイントをまとめて、4つほどポイントを紹介します。

 

理由1:OLしてから専業主婦になるとおこづかいが激減する

仕事は大変だからと専業主婦になったとき、一見すると自由時間は増えてうれしいものですが、最初に「おこづかいの激減」という事実に直面します。

男性に食費から電気代、家賃まで負担してもらうことになるわけですから、自ずとおこづかいに使える枠は限られてきます。簡単にいえば、今まで男性がおこづかいとして使えた金額を2人で分け合うしかありません。

当然、働いていた頃に比べるとおこづかいは激減しますし、男性側もおこづかいが減りますから男性に負担してもらってご飯を食べることもできなくなります。自由な時間がせっかく増えたのに、自由に使えるお金はほとんどなくなってしまうのです。

しかし、共働きを続けていれば、自分のおこづかい枠は基本的にキープできます。これだけでも、結婚退職をとりあえず先送りしてみる価値はあるはずです。