理由2:産休、育休時にお金がもらえない

結婚後に子どもが生まれることもあるでしょうが、産休や育休に際しては健康保険や雇用保険のほうから手当金がでます。

まず、産休の際には健康保険のほうから「出産手当金」が産前産後の給料がもらえない期間(約100日)について約3分の2を支払ってくれます。かつては、退職後半年以内に子どもが生まれた場合も、もらえたのですが今は支払われなくなっています。

また、育児休業で仕事を休んでいると、雇用保険のほうから子どもが1歳になるまでのあいだ、給料の5割相当をもらえます。また、この期間は年金の保険料や健康保険料は免除されますので、手取りベースでいえば6割くらいもらえる感覚になります。

いずれも復職の意思があって会社を辞めずに産休・育休にならないともらえません。実は妊娠を機に辞めるくらいなら、復職してみて、どうしても続けられないので退職した方がよほどお得になるのです(もちろん、仕事を続けたほうがいい)。いずれにせよ、結婚退職したらこの手当はもらえません。

 

理由3:専業主婦になるとお金が貯まらない

専業主婦になると共働きを辞めることになるわけですが、お金を貯めるペースも遅くなります。この先、家を買いたいと考えている人なら頭金を数百万円単位で貯めたいところですが、男性ひとりの稼ぎでは大変です。

共働きで、それぞれが10%くらい貯金する目標を立てれば2年で100万円以上貯めることも不可能ではありません。もちろん、共働きのほうが年収が高い分、広い家を買うチャンスも高まります。

長い目で考えれば、住宅購入費用、子どもの学費準備、自分たちの老後のための貯金など、数百万円から数千万円のお金を貯める必要があります。結婚退職のとき、目の前のラクを選んだことが、数年後あるいは数十年後に苦労することになるかもしれません。