(左から)村上弘明、堀北真希、北村一輝

中居正広主演のドラマを映画化した『劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐』が14日に公開初日を迎え、中居をはじめ、共演の北村一輝、栗山千明、玉森裕太、堀北真希、村上弘明、木村ひさし監督による舞台挨拶がTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われた。

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サヴァン症候群による特殊な能力で難事件を解決へと導くアタルの活躍を描いたドラマは最高視聴率19.9%を記録。劇場版ではアタルの幼なじみで同じ能力を持つマドカ(堀北)らが登場し、未曽有の大事件にアタルらが国境を越えて挑む姿が描かれる。

観終えたばかりの観客の歓声に迎えられた中居はホッとした表情。「ドラマから映画という流れは初めてでしたが嬉しいことですね」と笑顔を見せた。ファンにとってはさらなる続編を期待したいところだが中居は「“LAST”と出てますからね。これが最後ですよ」と終結を宣言。客席から「えー…」と不満そうな声が聞こえたが、すかさず中居は「でも『海猿』のパターンもあるからね。“ラスト”と言っててまだやってるという…」と「ラスト」と言いつつ続編を製作し続ける『海猿』の例を挙げ、ファンの気を持たせた。

一方で「年齢も年齢なので、いつまでチャーミングにできるのか…? しんどかったですよ」と無垢な子どものようなアタルを演じる難しさをのぞかせた。それでも「いまでは2秒あればアタルになれる」とすっかり役をものにしていることを明かし、この日も客席のリクエストに応えほんの一瞬、アタルになりきって会場をわかせていた。

栗山は、撮影中に毎日のように共演陣と飲みに行っていた事実を指摘され「私だけじゃないですよ!」と弁解するが、飲み歩く頻度と酒量を問われると「週7日」「焼酎を十何杯…」と恥ずかしそうに申告。中居は「麦茶のようにずっと飲んでる」と証言し、北村も「ここじゃ言えないけど(笑)」と言いつつ「普通はだんだんペースが落ちるのに、栗山さんは上がっていく。最後のチェックの時に『あと3杯、お願いします』と言う」とそのウワバミぶりを暴露した。

先日の完成披露試写会で中居をして「コミュニケーションが取れなかった!」と言わしめた堀北は、この日も「中居さんは仲良くしてくれました?」と尋ねられるも、何も聞こえていないかのように沈黙。「中居さんに質問してるんだと思ってました(苦笑)」と“塩対応”で笑いを誘い、「おれ、(現場で)けっこう喋ってた方だったのに!」と中居を嘆かせていた。

『劇場版 ATARU -THE FIRST LOVE&THE LAST KILL-』
公開中

取材・文・写真:黒豆 直樹