追悼イベントの模様
2011年10月5日にこの世を去ったアップルの創始者、スティーブ・ジョブズ氏。その三回忌に合わせて5日深夜、東京・渋谷で追悼イベントが開催された。渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンには映画『スティーブ・ジョブズ』(アシュトン・カッチャー主演)の一部映像が上映され、冷たい小雨が降る中、ジョブズ氏のお面をつけたファンが熱心に見入っていた。
この日は本編の一部映像に加えて、「アシュトン・カッチャーのジョブズなり切りっぷりが素晴らしい。本人と見紛うその佇まいと捻くれっぷりが最高です」(ヤマザキマリ/漫画家)、「天才の毒気とプライバシーはエンタメだ」(TOWA TEI/ミュージシャン)、「これからどんな発明家があらわれようと、必ず言われるだろう『ジョブズには敵わない』と」(天野ひろゆき/タレント)など映画を鑑賞した著名人からのコメントも上映され、渋谷の街を行き交う人々の関心を集めていた。
映画は仲間たちとガレージで“アップル”を創業し、次々とヒット商品を生み出すも、その傍若無人ぶりから周囲と衝突を繰り返し、ついには自分でつくった会社さえも追われてしまったジョブズ氏の半生と、彼が見据えたビジョンと信念の強さを描き出す。主演のカッチャーは、ジョブズ氏を演じるために生前の彼の映像や資料を徹底的に研究し、話し方や歩き方、しぐさを再現するべく試行錯誤を重ねたといい、その熱演は“生き写し”“瓜二つ”だと高く評価されている。
『スティーブ・ジョブズ』
11月1日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー
取材・文・写真:内田 涼
関連記事