鹿島アントラーズとガンバ大阪が、リーグ戦初勝利を目指し激突する。両軍は『2018明治安田生命J1リーグ』開幕戦において対照的な試合内容で、勝点を落とした。

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『ACL 2018』で上海緑地申花、水原三星を相手に1勝1分と好スタートを切った鹿島は、勝点3を持ち帰るべく清水エスパルスの敵地に乗り込んだ。だが、前半は清水ペースで進む。鹿島守備陣はピンチに次ぐピンチに襲われるも、ポストに救われたり、シュートが枠を外れたり、GKクォン・スンテがPKストップをするなど、何とか0点に抑える。

大岩剛監督の「前半、非常に悪い形で入ってしまった。球際やセカンドボールの攻防で負けている。立ち上がりに押し込まれた要因はいろいろあるが、大前提として自分たちの気持ちの問題だとハーフタイムに厳しく言った」との喝を受け、後半に入り、鹿島はリズムを取り戻すも、ゴールを奪えずにスコアレスドローに終わった。

対するG大阪は、名古屋グランパスと開幕戦らしからぬド派手な打ち合いを繰り広げた。試合はピッチを広く使って攻め立てるG大阪に対し、ショートパスをつないで局面を打開する名古屋の構図に。13分にCBファビオのフィードにMF倉田秋が反応し、折り返しのパスをトップ下・遠藤保仁が技ありシュートを決めてG大阪が先制すると、26分元ブラジル代表ジョーのクロスをガブリエル・シャビエルが流し込み、名古屋が同点に持ち込む。51分にフリーキックのこぼれ球をCBホーシャが押し込み名古屋が逆転すれば、79分には右SBオ・ジェソクのクロスをCF長沢駿がドンピシャヘッドで叩き込みG大阪が追い付く。クライマックスは84分、途中出場したMF八反田康平のワンタッチパスにジョーが抜け出し、GK東口順昭と1対1に。元セレソンは絶好機にも慌てず騒がず。冷静に股抜きシュートを放ち、名古屋が勝点3を手繰り寄せたのだった。

開幕戦で1点が遠かった鹿島と、1点届かなかったG大阪。だが、この結果を受けて、鹿島は決定力、G大阪は守備力が課題と決め付けるのは早計だ。鹿島は『ACL』との過密日程でまだパフォーマンスは定まらない。清水戦は守備に追われたMF三竿健斗もゴール前で決定的な仕事に絡むことを今季のテーマに掲げる。名古屋の猛攻に晒されたG大阪もMF今野泰幸がケガで不在だった。さらにG大阪はレヴィー・クルピ新監督のもと、再び攻撃サッカーを標榜したところだ。試合を重ねるとともに本領を発揮することだろう。

『明治安田J1』第2節・鹿島×G大阪は3月3日(土)・茨城県立カシマサッカースタジアムにて開催。チケット発売中。