会見より。左から、市川月乃助、市川春猿、市川笑三郎 会見より。左から、市川月乃助、市川春猿、市川笑三郎

新派百二十五年 新派名作撰『婦系図』が10月10日、東京・三越劇場で開幕。開幕前日の9日には、出演者の市川春猿、市川月乃助、市川笑三郎が会見を開いた。

新派百二十五年 新派名作撰『婦系図』チケット情報

『婦系図』は元芸者のお蔦とドイツ語学者の早瀬主税の悲恋を描いた泉鏡花の名作。明治41年に初演して以来、数々の名優たちが演じてきた新派の代表作のひとつだ。今回は、お蔦を春猿、主税を月乃助、お蔦の姉芸者・小芳を笑三郎と歌舞伎俳優3人を迎えて上演する。

歌舞伎の女方がお蔦を演じるのは、坂東玉三郎以来30年ぶり。春猿は「勉強をさせていただくという思いで勤めていきたい」と決意表明。「実際に湯島天神にもお伺いし、渡り廊下も渡らせていただいたので、舞台に立っても情景が浮かんでくるし、気持ちも込めやすい。それはお客様にも伝わって、より楽しんでいただけるものと思います」とアピール。尾上松也と前田敦子の熱愛報道に話題が及ぶと、「(松也とは)楽しくお食事をさせていただく仲です」と明かし、月乃助に「ホント報道にはびっくりしましたけど、一番心配だったのはコイツでしたね」とからかわれ、「余計なことを」と苦笑いした。

一方の月乃助は今年1月に貴城けいと結婚したばかり。「彼女はあまり古典芸能に詳しくないのですが、『婦系図』の台本にはまったらしく、毎日台本の相手をしてくれています。おかげで台本の覚えもいい。彼女のおかげで初日を迎えられます」とのろけてみせた。

舞台は10月25日(金)まで。チケット発売中。