食パンに使われる「臭素酸カリウム」

「臭素酸カリウム」は、パンの膨らみ方や食感を向上させるために使われる食品添加物です。1989年に発ガン性が指摘され、EUや南米、中国では食品への使用が禁止に。

しかし臭素酸カリウムは、パンを焼く過程で熱によって分解されると考えられています。

そのため、日本では「最終食品の完成前に分解又は除去しなければならない」というルールに基づいて使用されています。

清涼飲料水に使われる「安息香酸ナトリウム」

安息香酸ナトリウムは、食品の腐敗やカビ・細菌の増殖を防ぐための保存料として、清涼飲料水やマーガリンなどに使われている添加物です。安息香酸ナトリウムは基本的に体内で分解されて尿中に排泄されます。

しかしながら、短時間に大量摂取した場合、体に悪影響を及ぼす可能性も。

また、2006年3月には、イギリスで安息香酸ナトリウムとビタミンCが添加された清涼飲料水から発ガン物質のベンゼンが検出され、自主回収された事件がありました。

ドレッシングや乳製品に使われる「カラギーナン」

「カラギーナン」は、ゼリ-などを作るゲル化剤の一種で、ドレッシングや乳製品に使われている食品添加物です。

カラギーナンは動物実験などの結果、潰瘍性大腸炎や結腸ガンなどの病気を引き起こす可能性があると考えられています。

また、ヒトを対象にした実験では、カラギーナンの摂取で腸内の炎症が悪化。EUでは乳幼児用粉ミルクへの使用が禁止されています。

おいしさを演出するために重要な役割を担っている食品添加物。基本的には安全性が確認されているため、健康な人が食べる分にはまったく問題ありません。

しかし、海外では禁止されているものが日本では認められていたり、腸内環境を悪化させたりする可能性もあります。レトルト食品やスナック菓子、ファーストフードなどの大量摂取は避け、健康的な食生活を送りましょう。

栄養士や食品会社勤務を経て、webライターに。好きなものは旅行・食べること・Netflix ・ドラム。おいしいものを一生健康に食べていたくて管理栄養士免許を取得。好奇心旺盛で、突然仕事を辞めてバッグパッカーになったことも。自由に生きていくことを夢見て、日々奮闘中です。