『アメリカン・パイパイパイ! 完結編 俺たちの同騒会』(C)2012 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.

全米で大ヒットを記録した人気コメディ・シリーズの最新作『アメリカン・パイパイパイ! 完結編 俺たちの同騒会』が11月1日(金)から日本公開される。1997年製作のシリーズ1作目に出演した若者たちが、中年になって同窓会に集結し、再び悩んだり、あせったり、大騒動を繰り広げる作品だが、キャストも久々の撮影で演じたキャラクターと同じく“同窓会気分”を味わったようだ。

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本シリーズは1999年に始まった。卒業を間近に控えた4人のボンクラ童貞男子たちが、プロムまでに何とか恋人を作って童貞を捨てようと奮闘する物語は、過激なギャグとキャラ立ちした登場人物が圧倒的な人気を集め、2年後に続編『アメリカン・サマー・ストーリー』が公開。以降、かたちを変えながら7本の続編が製作された。最新作では1作目には高校生だった男子たちが大人になり、13年ぶりに再会を果たす。

本作の最大の見どころは、1作目のキャストが再び集結したことだ。しかし、彼らは映画と同じように撮影後は連絡をとることもなく、それぞれが自身の道を歩んでいたようだ。「脚本がみんなに戻ってくるよう呼びかけていた、それは企画の大部分を占めていた」と分析するジェイソン・ビッグスは「僕たちの人生の見方は変わったにも関わらず、現場に帰ってくると、まさに最初の映画をやったときのすばらしい親和力が戻ってきたとみんな感じたんだ」と言い、トーマス・イアン・ニコラスは「ひとたび僕たちが一緒になると、オリジナルの原動力に誰もがハマってしまうんだ!」と語る。

時を経て、誰もが家族や仕事ができ、考え方も変わり、知らず知らずのうちに変化していく。しかし昔の仲間と集まると、その仲間としか出せないノリやネタや悪ふざけが無意識に出る経験がないだろうか? エディ・ケイト・トーマスは「みんなそれぞれいろんなことがあったけど本質はみんな変わってない」と言い、ショーン・ウィリアム・スコットは「撮影が終わってほしくなかった」と振り返る。

間もなく公開になる最新作はシリーズおなじみの過激なギャグや爆笑間違いなしの展開がテンコ盛りだが、同時に大人になったからこそわかる“懐かしさ”が描かれている。クリス・クラインが「この映画の普遍的なテーマがみんなの心を動かす」と説明する通り、シリーズ久々の新作にして完結編は、過激なギャグだけでなく、観客が少しだけ共感できるドラマも描かれているようだ。

『アメリカン・パイパイパイ! 完結編 俺たちの同騒会』
11月1日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー