宅間孝行が主宰するタクフェスの新シリーズ「タクフェス春のコメディ祭!」第2弾となる『笑う巨塔』が3月29日(木)に開幕する。その稽古場に潜入した。

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宅間が主宰を務めた東京セレソンデラックスの解散公演(2012年)で上演された作品でもある本作は、2003年に『HUNGRY』として初演されたシチュエーションコメディ。タイトルを改め解散公演で再演され、今回が6年ぶりの上演となる。病院のロビーを舞台に、入院患者であるとび職の親方や極秘入院する代議士、その見舞客、医者や看護師などがさまざまな人を巻き込み起こす大混乱を描く。作・演出は宅間。

この日から片岡と篠田が本格的に合流し、活気あふれる稽古場で始まったのは、とび職の親方である浩美(片岡鶴太郎)の見舞いに来た娘・ふみ(篠田麻里子)と弟子ふたり(佐藤祐基・堀川絵美)による掛け合いシーン。 “アイスクリームが気になるけど「食べたい」と言いだせない浩美と、それをわかっていながら目の前で食べるふみと弟子のえり(堀川)”という、ふみのほうが一枚うわてなやり取りがコミカルな場面だ。本作が約25年ぶりの舞台出演となる片岡だが数々のドラマで見せた演技力は健在、篠田も前日まで別の舞台の本番だったとは思えないほど台詞が入っており、江戸っ子らしいテンポのいい掛け合いだけですでに面白い。宅間はそこから更に面白さが増すように、ひとつひとつの動きを精査しながらシーンをどんどん研ぎ澄ませていく。

さらにこの日は、看護師長(鳥居みゆき)がある間違いに巻き込まれ、テンションが変わってしまうという場面の稽古も。宅間が“鳥居みゆきショー”と呼ぶのも納得の、鳥居ならではの芝居&歌が炸裂するシーンだが、それに対する片岡らのリアクション芝居も絶妙。鳥居と片岡という、同じ“お笑い”というジャンルで活躍するふたりではあるが、見たこともない組み合わせが誕生し、ここでしか見られない面白さが味わえそうだ。

宅間の演出は熱く、キャストには若手も多いぶん、もちろん厳しい指導が入る場面も。しかし稽古後には若手メンバーが宅間に積極的に質問しに行く姿も見られ、互いの想いが伝わり合っているのも感じられた。この稽古を経て生まれる若手メンバーの新たな一面や活躍にも期待したい。

『笑う巨塔』は3月29日(木)から4月8日(日)まで東京グローブ座にて上演。

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