『オンリー・ゴッド』(C)2012 Space Rocket Nation. Gaumont & Wild Bunch

『ドライヴ』のライアン・ゴズリングとニコラス・ウィンディング・レフン監督が再タッグを組んだ衝撃作『オンリー・ゴッド』の予告編映像が公開された。ゴズリング自身が「明らかに、好き嫌いが分かれる、パーソナルな映画」と分析する本作は、観客を驚かせる描写の連続で、すでに公開になった国では賛否両論が巻き起こっている。

『オンリー・ゴッド』予告編

本作の舞台はタイの首都バンコク。アメリカを追われたジュリアン(ゴズリング)はボクシング・クラブの経営をしながら、麻薬の密売にも手を染めていた。そんなある日、兄のビリーが惨殺される。巨大犯罪組織を仕切る母クリスタルは息子の訃報を聞きつけ、弟のジュリアンに復讐を命じる。映画は、復讐を誓ったジュリアンと、自らを“神”と称してジュリアンの前に立ちはだかる男チャンの壮絶な戦いを描く。

計算されたストーリーテリングと華麗な映像、そして観客の目を釘づけにするショッキングな描写。『ドライヴ』で観客が喝采をおくったすべての要素が進化し、より凶悪に、より過激になった作品が本作『オンリー・ゴッド』だ。レフン監督が「この映画は、私が今までに作った映画の蓄積だ。フルスピードで創造性の衝突を起こしてみたかったんだ」と語る通り、このほど公開された予告編映像もまばたきできないほど刺激的なショットが次々に登場する。ゴズリング演じる主人公ジュリアンは不敵に姿を現し、名女優クリスティン・スコット・トーマスが息子を殺されブチ切れる母親を演じ、ジュリアンに檄を飛ばす。続いて、衝撃的なバイオレンス・シーンが美しい映像で綴られ、その映像美に見とれていると目の前で次々にショッキングな場面が展開される。この映画を日本の観客はどう評価するのか? 来年1月の公開が楽しみになる映像だ。

『オンリー・ゴッド』
2014年1月25日(土) 新宿バルト9ほか全国公開