『2ガンズ』イベントに登場したアンガールズのふたりPhoto By: John Russo (c)2013 Columbia Pictures Industries. Inc. All Rights

デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが、11月1日(金)より日本公開される『2ガンズ』で共演を果たした。長いキャリアを誇る彼らだが、実はこれが初の顔合わせ。その裏側をふたりが語ってくれた。

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スリルとアクションはもちろん、笑いにも満ちたこの映画で、ワシントンは、これまで見せたことのないコメディの才能を発揮している。コメディ映画への挑戦は、長年、ワシントンが望んできたものだ。「ここしばらく、僕はユーモアのある映画を探していたんだよ。だけど、やるなら、自分よりこのジャンルに長けている人と一緒にやりたいと思っていた。この脚本は『フライト』の撮影中に読んだんだ。次は『フライト』と全然違うものをという希望にぴったりはまったし、マーク・ウォールバーグの出演が決まっているというじゃないか。彼は僕よりずっとこのジャンルに長けている。パーフェクトな条件が揃っていたのさ」。

本作のバルタザール・コルマウクル監督とウォールバーグは、『ハード・ラッシュ』で組んだ仲。早くからこの企画に携わっていたウォールバーグにとって、ワシントンが興味を示してくれたことは、夢のような出来事だった。「この役に誰がいいか、理想の俳優を書き出してデンゼルに脚本を送ったら、なんと本当に承諾してくれたんだ。信じられなかったな。この映画には、リアルな俳優が必要。コメディアンじゃだめなんだよ。笑いは、ふたりの男が置かれた奇妙なシチュエーションから生まれるんだから」。

ボビー(ワシントン)とマーカス(ウォールバーグ)は、別々の組織から送り込まれた麻薬捜査官。当初、ふたりは相手も潜入捜査官であることを知らないが、正体がわかってからも、ふたりは必ずしも真の友人にはならない。そんな絶妙かつ奇妙な関係が、この映画の焦点だ。だが、スクリーンの外では、ふたりは最高のバディ関係を築くことができたという。「誰と気が合って誰と気が合わないかは、自分でわかるもの。最初にマークとせりふ読みをした時から、僕は彼とならうまくいくと感じたよ」(ワシントン)。「俳優としてはもちろん、父としても、夫としても、デンゼルからはいろんなアドバイスをもらった。彼みたいな人と一緒に仕事できる機会はめったにあるものじゃない。彼との共演だったら、タダでもやったね。実際にはギャラをもらったけど、タダと言われたとしても、絶対にやったよ!」(ウォールバーグ)。

『2ガンズ』
11月1日(金)より、丸の内ルーブルほか全国ロードショー

取材・文:猿渡由紀