「奨学金は借金だ!」「子どもを借金漬けにする国に未来はない!」など奨学金制度に対してネガティブな声を定期的に耳にしますが、これは大変「もったいない」考えに思えます。

「借金」までして子どもに教育を受けさせることに関しては、常に賛否両論があるテーマではありますが、今回は「奨学金の利用は人的資産や金融資産への投資につながる」というポジティブ視点で解説していきます。

「奨学金は借金」は本当にそう?

先の見えない不安な世の中を生きていく子育て世代にとって、教育費に対してしっかり計画を立ててお金を貯めておくことは非常に大切なことです。

しかしながら、様々な家庭環境の中で奨学金を検討する家庭が増加傾向にあるのが現状です。

とりわけ近年よく話題になる「奨学金は借金だ」という議論に対し、皆さまはどう思われますか? 筆者は、「奨学金=借金」と考える人は、親も子も、精神的・金銭的に豊かになれないのではないかと考えています。

仮に、奨学金を受給して最高の大学教育などを受けられたとしてもです。そのような人が使う「借金」という言葉はマイナスイメージの要素が強く、教育というものに対して『消費者目線』しか持っていないという印象を受けるからです。

読者の皆様にはぜひ、これから生きていく上で重要な「投資家目線」を養っていただきたいと思います。

つまり、奨学金を「借金」ではなく、「投資」であると考えてみてほしいのです。奨学金に限りませんが、「投資家目線」を持つことで、この社会は大きく異なった形を見せてくれます。