左から蜷川幸雄、勝村政信、井上芳雄、鈴木杏、古川日出男 左から蜷川幸雄、勝村政信、井上芳雄、鈴木杏、古川日出男

上田竜也、井上芳雄、鈴木杏らが出演する舞台『冬眠する熊に添い寝してごらん』の製作発表が11月1日、都内にて行われた。Bunkamura25周年記念第1弾公演で、小説家・古川日出男の書き下ろし戯曲を、芸術監督・蜷川幸雄の演出で上演する注目作だ。

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作品は、伝説の熊猟師と熊と犬の聖なる戦いの物語。熊猟師の子孫であり、奇妙な家訓を持つ川下兄弟の弟・多根彦を上田竜也が、兄・一を井上芳雄が演じる。2009年に主演した『ロミオとジュリエット』以来2度目の舞台出演にして、巨匠・蜷川幸雄作品の主役に抜擢された上田は「初めて蜷川さんの演出作に出させてもらうということで、すごく光栄ですし楽しみ。多少の緊張もありますが、そこは本当に素晴らしいキャストの皆さんを頼りに精一杯努めたい」と挨拶。その上田を起用した理由を蜷川は「以前、ジャニーさんに亀梨君を“この子、良いんだよ”と紹介されて、そう思ってそのグループ、KAT-TUNを注意してみると、どうも目障りな人が(笑)いて、そういうちょっとひっかかる、素直じゃなさそうに見える人に私は親近感を持つんです。荒馬を乗りこなす気持ちで彼とは対峙したい」と話した。

一方で、2003年『ハムレット』以来の蜷川作品出演となる井上は「10年ぶりに蜷川さんの舞台に呼んでいただけた。10年、なんとかこの世界でやってきて良かったなと思います」とコメント。多根彦の婚約者である女詩人ひばりを演じる鈴木は「千本ノック(的な厳しい演出)を受けると思いますが、そこも覚悟しながら思いっきり楽しみ、そして果敢に挑戦していきたい」と意気込みを話した。

ほかに勝村政信らが出演。公演は1月9日(木)から2月1日(土)に東京・シアターコクーン、2月7日(金)から12日(水)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて。チケットはともに11月17日(日)に一般発売を開始する。なお、チケットぴあでは現在、電話先着先行を受付中。特別電話0570-02-4481にて、11月13日(水)23:59まで受付。