前田敦子

映画『もらとりあむタマ子』に主演する前田敦子が12日、都内で行われたファンクラブ「AM&YOU」初のイベントで同作を初披露。会場に駆けつけたFC会員を前に、前田自身も舞台あいさつを行い「皆さんの反応が聞こえてうれしかったですね」とニッコリ。「長ゼリフは苦手。緊張するとマイペースになってしまう(笑)。そんなつもりはないんですけど」とも語った。

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前田が演じるのは、就職もせず故郷でひたすらダラダラと過ごし、中学生にまで同情されてしまう“残念”な主人公・タマ子。東京の大学を卒業したものの故郷の甲府に戻り、就職もせず、家業のスポーツ用品店も手伝わず、ダラダラと過ごす彼女の1年を、四季の風景の移り変わりを交えて描いている。『苦役列車』に続き、山下敦弘監督が前田とタッグを組み、第18回釜山国際映画祭に出品された。

劇中ではタマ子の食事シーンが多く、前田自身も「すごくおいしくて、サンマも丸ごと一匹食べました。一番印象に残っている料理は、ゴーヤチャンプルーですね」。イベントには山下監督と脚本を手掛ける向井康介氏も出席し、「(前田の)写真集を見て、食べている表情が素晴らしかったので。現場では食べては寝るの繰り返し(笑)。あっちゃんはおいしいものを食べると、体が動いちゃう。タマ子と差がなかった」(山下監督)、「どんな表情が見たいかという発想で脚本を書いた。あえて女の子っぽくは書かなかった」(向井氏)と話していた。

初のFCイベントは20分ほどで終了し、前田本人も「えっ、もうおしまいですか?」と少し物足りないと感じたようだが、「私を応援してくださる皆さんに、映画を観てもらえたのがうれしい。皆さんが、(映画の)宣伝隊長です。よろしくお願いします」と締めくくると、客席からは大歓声が上がっていた。

『もらとりあむタマ子』
11月23日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー