(左から)柴咲コウ、真田広之、キアヌ・リーヴス、浅野忠信、菊地凛子、カール・リンシュ監督

5年ぶりに来日した米俳優のキアヌ・リーヴスが18日、都内で行われた主演最新作『47RONIN』の来日記者会見に出席した。日本人なら誰もが知る“忠臣蔵”をベースにした3Dアクション大作。リーヴスは本作で共演した真田広之について、「真田さんの“シンプル&ディープ”を目指そうという言葉が、僕を導いてくれた。おかげでふたりの旅が素晴らしいものになった」と称賛していた。

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会見にはリーヴスと真田に加えて、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、カール・リンシュ監督が出席。映画は、吉良(浅野)とミヅキ(菊地)の陰謀によって身分を奪われた大石(真田)率いるサムライたちが、素性不明の混血剣士カイ(リーヴス)と共に主君の仇をうち、吉良の毒牙にかかった姫ミカ(柴咲)を守り抜くべく壮絶な戦いを繰り広げる。2度の公開延期を経て、ついに12月6日(金)に世界最速で日本公開される。

ハリウッド版四十七士の“討ち入り”ともいえる本作について、リーヴスは「国籍や文化を問わない、人間としての普遍的なエッセンスがこめられている」とアピールし、「今までにない役どころで、非常にやりがいがあった」と手応え十分。本作が長編デビューとなるリンシュ監督は「キアヌと初めて打ち合わせしたのは、もう何年前かな? オリエンタルな精神を尊重しながら、ハリウッド大作の枠組みで映画化するのは、やはり壮大なプロジェクト。最終的にはオリジナリティあふれる作品になった」と誇らしげに語っていた。

満を持しての公開に、日本人キャストも思いは格別だといい、真田は「各国のすばらしい才能が集まった作品で、個人的にもいい時間を過ごすことができた。観たことがないエンターテインメントに仕上がったので、ぜひ“参戦”してください」と力強くあいさつ。「緊張もしたが貴重な体験をさせていただき、光栄」(柴咲)、「何より“浅野家”の物語ですから。僕も絶対出たいと思ったが、僕にきたのは(浅野家の敵である)吉良役だった(笑)」(浅野)、「今までで一番楽しめた役作り」(菊地)。赤西は「赤西でござる」とあいさつし、会場を笑いに包んでいた。

『47RONIN』
12月6日(金)より 全国超拡大ロードショー