『ROOM237』

恐怖映画の名作として知られる『シャイニング』の謎に迫り、その内容を徹底的に検証するドキュメンタリー映画『ROOM237』が来年1月25日(土)から日本公開されることが決定した。本作を愛してやまない者たちが完璧主義者で知られるスタンリー・キューブリック監督が手がけた作品の謎に迫っている。

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『シャイニング』は、冬季閉鎖しているホテルの管理人をすることになった作家のジャックと妻、不思議な力を持つ息子が、ホテルのもつ邪悪な力によって想像を絶する恐怖を体験する様を描いた作品。スティーヴン・キングの同名小説を“原作”としながら、徹底的な脚色が行われた“キューブリック作品”として知られている。自作についてはエンドロールの1コマにいたるまで徹底的にこだわったキューブリック監督は、280日間におよぶ撮影を敢行し、ジャック・ニコルソンら出演者たちを自身が仕掛けた“迷宮”に誘った。撮影は複数の場所で行われ、編集によって物語の舞台となる“オーバールックホテル”を描出。浮遊するカメラワークと、シンメトリー(左右対称)の構図、謎と隠喩に満ちた物語は多くの観客や批評家、研究者を魅了し続けている。

本作は今もなお謎に包まれている本作を多角的に検証するドキュメンタリー。タイトルになった“237号室”は、主人公ジャックが老婆の悪霊と出くわす客室番号だ。劇中では、ジャーナリストのビル・ブレイクモア、歴史学者のジェフリー・コックス、作家のジュリ・カーンズ、音楽家のジョン・フェル・ライアン、神秘学者のジェイ・ウェイドナーが映画『シャイニング』に隠された謎に迫るという。

『ROOM237』
2014年1月25日(土)シネクイントほか全国順次公開