前列左から、加藤和樹、山崎育三郎、花總まり、小池修一郎、シルヴェスター・リーヴァイ、平野綾、山口祐一郎、石丸幹二 前列左から、加藤和樹、山崎育三郎、花總まり、小池修一郎、シルヴェスター・リーヴァイ、平野綾、山口祐一郎、石丸幹二

『エリザベート』『モーツァルト!』など人気ミュージカルを次々と送り出しているウィーン・ミュージカルのクリエイター、ミヒャエル・クンツェ(作)&シルヴェスター・リーヴァイ(音楽)のゴールデン・コンビによる新作『レディ・ベス』が、来年、日本で世界初演の幕を開ける。ヒロインをWキャストで演じる平野綾、花總まりほか、メインキャスト16名が出席する製作発表会見が11月18日に都内にて行われた。

『レディ・ベス』チケット情報

ミュージカル界きってのヒットメイカーの新作は、約45年もの長きにわたってイギリスを統治した女王・エリザベス1世の青春時代を描く物語。彼らの作品を日本に定着させた立役者である小池修一郎が演出を手掛け、まさに磐石の布陣で世界初演に臨む。小池は「必ずしも日本人にとって馴染み深い物語、人物ではないかもしれないが、クンツェさんが書いた青春像が、リーヴァイさんの音楽を伴うと、大変スリリングで面白い物語になっている。ビビッドな青春が描かれている」とこの作品に対する自信を語る。この日の会見のために来日したリーヴァイは「ケルト音楽の要素を取り入れていきたい」と音楽的な見どころを語ると同時に、「とても深いところで日本に対する愛情を感じています。私が生きている限り日本の皆さんのために音楽を作りたい」とも話した。

その注目作のタイトルロールという大役を任されたのが平野と花總。クンツェ&リーヴァイ作品初出演の平野は「自分がこの場にいることがいまだに信じられません。彼女がどういう生い立ちでどういう経験をして女王になったか、皆さんに納得していただけるようなお芝居と歌ができたら」と緊張気味に意気込みを。宝塚在団時代に『エリザベート』日本初演でタイトルロールを演じた花總も「責任の重さをひしひしと感じています。これが成功しないと、次に続いていかない。絶対素晴らしい作品になると思っています」と話した。また、共演者も、アンの家庭教師をWキャストで演じる山口祐一郎と石丸幹二など、日本ミュージカル界を代表する豪華なメンバーが集まった。『半沢直樹』で全国区で名前を売った石丸は開口一番「…(今回は)いい役です」と会場を笑わせ、約1年半ぶりにミュージカルの舞台に本格復帰する山口は「今年1年間時間があったので、すでに物語の地をたっぷり味わってきました(笑)。このエネルギーをこの作品にぶつけて、いい形に表せたら」と場を和ませつつ意気込みを話していた。

公演は帝国劇場にて4月11日(金)にプレビュー公演開幕、東京公演は5月24日(土)まで。チケットは4月公演分が12月14日(土)に、5月公演分が12月21日(土)に一般発売開始。その後大阪、福岡、愛知でも公演を予定している。なお、チケットぴあでは東京4月公演のインターネット先行・いち早プレリザーブを11月26日(火)11時より12月2日(月)11時まで、東京5月公演のインターネット先行・いち早プレリザーブを12月3日(火)11時より12月9日(月)11時まで受付。