現場に行くのは毎日楽しかった

撮影/小嶋文子

――明日美役の工藤遥さんの印象は?

肝が据わってる方だなと思いました。めちゃめちゃムードメーカーで、スタッフさんに「終わったら飲みに行きましょう!」とかって声をかけたり、工藤さんが現場にいるだけですごくやりやすくなるし、助かるなと思っていました。

5人の中では一番役柄とご本人のイメージが近いかな。今後、明日美というキャラクターがどう変化していくのか、いち視聴者としても楽しみです。

――直己役の松岡広大さんは?

広大くんは絶対に自分より年上だろうなと思っていたら、実は年下でした(笑)。すごく教養があって、僕にはない部分を一番持っている方です。現場で監督たちと役作りに関してセッションしているのを見て、頭もいいし、お芝居に対しての真摯な姿勢を感じました。

直己はサパークラブで働いているので、シャツの前を開けることとかもあって、クランクインの日に「身体づくりについて教えてください」って聞いてきてくれて。僕で役立てることがあればと、LDHが経営しているジムを紹介したり(笑)、次の日にはプロテインとシェイカーのセットを持って行ったりしました。

食事制限もしていたので、現場で休憩に入る度に「これは食べてOKですか?」とかって聞きに来てくれて。そこはすごくかわいかったですね。ギャップがいいなって(笑)。

――直己のキャラクターについてはどんな印象ですか。

僕は明るいキャラクターを演じることが多いので、直己みたいな役にはすごく興味があって、演じられるのがうらやましいなと思っていました。原作では直己と瞬のやり取りが一番好きだったので、ドラマでも同様、二人の世界をもっと観たいなと思っています。

©ABC

――一真役の曽田陵介さんは?

曽田くんのことを、僕は普段、陵ちゃんって呼んでいて、共演は今回で3回目になるんですけど、前の2回はちらっと一緒だっただけなので、念願のがっつり共演になりました。

出演が決まる前に、「大樹くんのドラマのオファーをいただいてるんですけど、どういう役ですかね?」って、電話もしてきてくれて。僕はその時点で原作を読んでいたので、「こういう役で、陵ちゃんに合うと思う」と話したら、「大樹くんが主演ならぜひやらせてもらいます」と言ってくれました。

一昨日も、ドラマが終わったから久々にお酒を飲もうということで、一緒にご飯を食べに行って、記憶がなくなるくらいまでお芝居の話とかをしていました(笑)。プライベートでも信頼を寄せている俳優さんです。

陵ちゃんは普段、悩んでいる姿とかを絶対に見せないんですけど、そこは一真とリンクしていますね。だから1話で一真がATMで預金残高を確認しながら彼女に電話しているときの顔とかは、「陵ちゃんも実はこうなのかな?」って思いながら観ていました。

――撮影現場の雰囲気はどうでしたか。

5人一緒に撮影するシーンが3日間しかなくて、ここからようやく仲良くなれるのにっていうタイミングで終わってしまったのですごく寂しい気持ちがあったんですけど、それぞれの役割分担がしっかりしていて、非常にやりやすい現場でした。

何より、監督を始めとするスタッフの皆さんが現場を盛り上げてくださったので、ドラマの内容としても決して簡単ではなかったし、スケジュールも過酷でしたけど、みんなと一体になって作り上げられたので、現場に行くのは毎日楽しかったです。

(後編に続く)【FANTASTICS 佐藤大樹】「10代のとき結構つらい想いもした」ドラマ『around1/4』インタビュー<後編> では応援してくれているファンの方々への想いや、FANTASTICSのメンバーとの関係性、アーティスト活動と俳優活動を両立する上での姿勢など、さらに大樹さんのパーソナルに迫ります。

ヘアメイク/中山伸二[CONTINUE]スタイリング/平松正啓[Y's C]

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作品紹介

ドラマ『around1/4 (アラウンドクォーター)』
毎週日曜 夜11:55よりABCテレビ(関西)、毎週土曜 深夜2:30よりテレビ朝日(関東)、他にて放送
「TVer」「ABEMA」で見逃し配信1週間あり