『オーバードライヴ』

『G.I.ジョー』『ワイルド・スピード』シリーズでも活躍するドウェイン・ジョンソンが主演を務めるアクション・スリラー『オーバードライヴ』が公開されている。愛する息子を救うために熾烈な戦いに身を投じる父親を演じたジョンソンは自身の役に大きな共感をおぼえたようだ。

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ジョンソンは自身が演じた役を「努力家で仕事熱心な男だ。ジョンは自分の力で成功をつかんできたので、努力は報われると信じている」と分析する。しかし劇中でジョンは愛する息子が麻薬密売の容疑で逮捕されたことを知る。無実の罪を救うためにジョンは麻薬組織に潜入し、熱いバトルを繰り広げる。

ジョンソンといえば鍛え上げた肉体を駆使したアクションで人気を集めているが、本作ではスタント畑から監督に転身したリック・ローマン・ウォーが監督を務めており、ジョンソンもその手腕に全幅の信頼を寄せている。「監督はスタントの分野で映画界に入った。父親もスタントをしていた。伝説とまで言われる人物で、この分野の草分け的な存在だった。役者と製作の立場をどちらも経験している。だからこそ両方のプロセスを尊重することができるんだ。そして最高のものを作るという意識も高い人だよ。常に前を見て、よりよい作品を目指す。先を見据えて、前に進むタイプの人だね。スタッフは“似たもの同士”で波長もあった。実に楽しく仕事ができたよ」。

ジョンソンはかつて“猛牛”と恐れられたレスラーで、現在もコワモテのルックスで敵を容赦なくブチのめしているが、私生活では一児の父で、『G.I.ジョー バック2リベンジ』では子煩悩なパパの顔を見せる場面も嬉々として演じていた。だからこそ、本作では“子のために命をかける父”に大いに共感できたという。「自分だって子供を守るためなら何でもする。だから、その部分でも共感できた。様々な要素が満載の脚本で、すごく気に入った。構成もいいし、人物も魅力的で熱いものを感じさせるんだ」。

圧倒的に強く、肝心な場面では優しく、ふとしたタイミングでユーモアも忘れないジョンソンは、現在の米映画界でなくてはならないスター俳優のひとりだ。

『オーバードライヴ』
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