創業時の思いは30年経っても変わらないと語るトレンドマイクロのエバ・チェン代表取締役社長 兼 CEO

3月28日に開催した2018年の事業戦略発表会に登壇したトレンドマイクロのエバ・チェン代表取締役社長 兼 CEOは、創業からの30年を振り返りつつ、これからのセキュリティで重要になる「セキュリティーオペレーションセンター(SOC)」について説明した。

エバ・チェン社長 兼 CEOは、「今年11月15日に30周年を迎える。LANサーバのセキュリティから始まり、ゲートウェイセキュリティ、スマートプロテクションネットワーク、ハイブリット環境の脅威対策と続き、現代はAIや機械学習などさまざまな取り組みを実施している。ワクワクした30年だった」と振り返り、「創業当時に掲げた『PCユーザーへ安全を届ける』という思いは、今も変わっていない。引き続き、デジタルトランスフォーメーションを安全に交換する世界の実現を目指す」と話した。

次なる戦略は「SOC」

これからの事業戦略としては、SOCに注力するという。SOCは、企業や企業グループのセキュリティを強化する専門家チーム。「インターネットにつながるあらゆるものを脅かすさまざまな脅威に対抗するには、一元的な可視化と迅速な対応ができるSOCが重要になる」(エバ・チェン社長 兼 CEO)。

課題は、既存のSOCの効率をいかに高めるかだ。現在のSOCは数千もの大量のアラートを監視しており、処理しきれていない。「この攻撃は第一波なのか、第二波なのか」といった、個々の脅威の関連性についても分析が追い付いておらず、対応するためのレポートの作成も遅れている状況だ。

トレンドマイクロはこれらの問題を同社のツールで解決しようとしている。まずは、AI技術を活用してリスクの高い脅威に優先順位を付ける。そして、関連性のありそうな脅威の情報を自動的に連携し、最後に対処とレポートをすばやく共有する、といったフローだ。エバ・チェン社長 兼 CEOは、「どんなにすごい人材でも、武装した敵には最高の装備をもって挑まなければ確実とはいえない」と説明する。

家庭の中にもインターネットにつながるデバイスが増えたことから、「今後は大企業だけでなく、コンシューマにとってもセキュリティの専門家が必要になる」とエバ・チェン社長 兼 CEOは予測する。具体的には、製品の連携データを収集することで包括的なサポートを可能にしたり、AIの活用により被害を受ける前に脅威を検出したするソリューションを展開する予定だという。

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