(左から)上戸彩、高良健吾

上戸彩と高良健吾が12月23日、公開中の映画『武士の献立』の大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。

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江戸時代に加賀藩を舞台に、“包丁侍”として料理で藩に仕え、動乱の時代を家族、夫婦の絆で乗り切った一家のドラマを温かく描き出す。

映画を観終えたばかりの観客の前での舞台あいさつにふたりともやや緊張気味。上戸は「感想は言わないで! Twitterで良い感想だけ投稿して(笑)」と呼びかけ笑いを誘ったが、温かい拍手にホッとした様子。

抜群の味覚と料理の腕で、仕事になかなかやる気を出さない夫を支え、時に奮起を促すしっかり者の妻・春を演じたが、上戸は「春ちゃんは出るところは出るけど、下がるところは下がる。バランスが素敵です」と語る。上戸自身はというと「私も言いたいことは言います。年上でも男性でも『私はこう思う』と伝えますが、春のようにバランスがうまくなりたい。憧れです」と明かした。時代劇の所作に加えて、ふたりが苦労したのが料理のシーン。特に「魚をさばくのは緊張しました!」(上戸)。高良も上戸の言葉にうなずき「難しかったです。骨に身が付きすぎてしまったり…(苦笑)」と苦労を吐露。上戸は「ちゃんと切れてくれ! と思いながらやってましたが、うまくいったところを使ってくださってます(笑)」と胸をなでおろしていた。

これだけ苦労して身に着けたからには、いまでも大いにこの包丁技術を役立てているかと思いきや「不思議なことにすっかり忘れました(笑)!」とふたりは口を揃える。それでも、本作から学んだことは多かったよう。上戸は「いい意味で女性を立てる映画。女性が夫や家族のために努力している姿は誰も見てないものですが、そこにフィーチャーしてる。台所に立つというのは私にとっては仕事ですが、改めて楽しくなったし、意味を分かって立つことでより楽しくなる」と充実した表情だった。高良も「この映画で、思い通りに生きていける人は少ないけど、置かれた状況に向き合えば見つかるものがある。それはひとりでは気付けないもので妻や家族のおかげだなと感じる」と映画から受け取った大切な思いを語った。

『武士の献立』
公開中