妻夫木聡

広告業界を舞台にしたコメディ作品『ジャッジ!』の新成人限定試写会が6日、東京・新宿ピカデリーで開催され、主演を務める妻夫木聡がサプライズ登壇。「夢を持てとは言いたくないが、何かやらないと始まらない。やって失敗しても、後悔にはならないので、当たって砕けてほしい」と駆けつけた新成人たちにエールをおくっていた。

その他の画像

この日は新成人を対象にしたアンケートが行われ、多くの若者が「恋愛に求めるのは、一緒にいて落ち着ける癒しの関係」と回答。これには妻夫木も「老後の人か! もっと刺激を求めろよ。やっぱり失恋やケンカは嫌なのかなあ…」と驚きの表情を見せたが、実際には「恋愛に求めるものですか? やっぱり落着きですね」とイマドキの若者に似た恋愛観を披露していた。

また、自身の20歳当時について「俳優になるなんて、これっぽっちも思っていなかった。ちょうど『ウォーターボーイズ』の頃で、給料もあんまりもらえず(笑)。本当に何が起こるかわからない」と述懐。「20歳はちゃんとしていないといけない年齢なので、ぜひ大人になる準備を始めてもらえれば」と改めて新成人の背中を押していた。

舞台あいさつには『TOYOTOWN ハイブリットの樹篇』や『グリーンDAKARA グリーンダカラちゃん登場篇』といった人気CMで知られる永井聡監督も登壇し、「美大で自主映画を撮っていて、いつか仕事にできればと思っていた。続ければ、最後には夢がかなうことも」と初メガホンとなった本作の公開に感無量。「それと選挙に行った方がいいし、箸の持ち方も直した方がいい」と新成人にメッセージを捧げた。

映画は上司の身代わりでアメリカの広告フェスティバルの審査員になってしまった落ちこぼれ広告マン(妻夫木)が、自社CMを入賞させろとムチャぶりされて右往左往するというコメディ作品。

『ジャッジ!』
1月11日(土)全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼