左から、植木豪、千葉涼平(スタイリスト/SUGI) 撮影:小嶋マスミ 左から、植木豪、千葉涼平(スタイリスト/SUGI) 撮影:小嶋マスミ

PaniCrewとしての活動はもちろんのこと、俳優、歌手としても活躍する植木豪。彼が初演出を務めるスーパーダンスショー「WASABEATS」が3月、上演される。主演はw-inds.の千葉涼平。ふたりに公演にかける意気込みを訊いた。

「WASABEATS」チケット情報

元々、10年ほど前からダンスの練習場で顔を合わせていたというふたり。体育館やダンススタジオなどの場所を誰かが借りては、周りの仲間に声をかける。そんなスタイルで練習場に集まったメンツには世界トップレベルのダンサーがたくさんいたという。「せっかくこれだけのメンバーが集まっているんだから、何かやってみようって思ったのが最初でした。なかでもひときわ華のあるダンスをするのが涼平くんだった。うまい人はたくさんいても、魅せられるダンスができる人って貴重なんです。だからぜひ出てほしいとお願いした」と語る植木。一方の千葉は「豪くんを初めて知った時にはもうPaniCrewとして活躍していたし、ダンスで世界一にもなっていた。実際にそのダンスを見てみたらスキルも、幅広さもすごかったんです。先輩なのにそれを感じさせずに気さくに接してくれる人柄にも惹かれました」と話す。お互いを尊敬しあい認め合う間柄のふたりが今回、初めてのタッグを組む。

「WASABEATS」はダンスでストーリーを紡いでゆく、新感覚のステージ。映像クリエイターの秋葉陽児、サウンドクリエイターの井手コウジも参加し、日本をテーマとしたエンターテイメントをつくりあげることになる。「この公演に出演するのは、涼平くんをはじめとして本当に世界に誇れる日本人ダンサーたちばかりなんです。だから日本のすごさを感じられるような、これまで誰も見たことのない舞台にしたいと思っています」と気合いっぱいの植木。千葉も「僕自身、最初に声をかけていただいたときはうれしいのと同時に僕でいいのかなって思った。でもいまは楽しみの方が大きいです。w-inds.ではやらないこと、できないことができたら」と真剣な面持ちだ。

「涼平くんはw-inds.としての活動が忙しいのに、ダンスをどんどん極めている。よほどストイックでないとこんなことできません。その彼のダンスそのものをしっかり味わえる作品になると思う」と千葉を賞賛する言葉が止まらない植木に、千葉自身も照れ笑いを浮かべながら「ブレイクダンスは僕にとって特別。踊らずにはいられないんです。その姿を楽しんでもらいたい」と決意を新たにしていた。

公演は3月19日(水)から23日(日)まで、東京・アミューズ・ミュージカルシアターにて。チケットの一般発売は2月8日(土)午前10時より。なお、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを1月30日(木)午前11時まで受付中。

取材・文:釣木文恵