ラインナップ発表会の模様

配給大手・東映の2014年度ラインナップ発表会が30日、都内で行われた。石ノ森章太郎が生み出した伝説のヒーロー「人造人間キカイダー」を映画化する『キカイダー REBOOT』、日本とトルコの合作映画『エルトゥールル』(仮題)をはじめ、計24本の新作の概要が明らかになった。

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1972年に誕生した「人造人間キカイダー」が40年以上の時を超えて“再起動”する。『キカイダー REBOOT』と題された今回の映画化は、世界的ロボット工学の権威が生み出した、良心回路=心を持ったキカイダーが、ロボットによる平和計画「ARKプロジェクト」の暴走を食い止める姿をアクション満載に描き出す。主演を務めるのは、大河ドラマ「軍師官兵衛」への出演で注目を集める入江甚儀。『SHINOBI』、AKB48のPVも手掛ける下山天監督がメガホンを執り、5月24日(土)に公開される。

また、『エルトゥールル』(仮題)は1890年、トルコ使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号の座礁・沈没を日本人が救った出来事と、その95年後に行われたトルコによる日本人救出のドラマを描く。監督を務めるのは『利休にたずねよ』の田中光敏。

岡田裕介社長は「東映の原点であるアウトローとアクション、アニメーションに立ち返るラインナップ」と自信を示し、「だんだん私が知らない監督が増えてきているが(笑)、新しい監督の力で、次の東映を盛り立てていただければ」と期待を寄せた。

ラインナップ発表会には、成島出監督(『ふしぎな岬の物語』)、及川拓郎監督(『僕は友達が少ない』)、小村敏明監督(『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』)、清水崇監督(『魔女の宅急便』)、水落豊監督(『偉大なる、しゅららぼん』)、川村泰祐監督(『L・DK(エルディーケー)』)、和泉聖治監督(『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』)、田中光敏監督(『サクラサク』)、李闘士男監督(『幕末高校生』)、武正晴監督(『イン・ザ・ヒーロー』)、大森寿美男監督(『アゲイン』)らが出席した。

取材・文・写真:内田 涼