習い事は「複数派」のメリット

メリット1: 学童がわりにできる

共働き家庭は、「なかなか習い事ができない」という意見がある一方で、「むしろ共働きだからこそ習い事の数を増やしている」という家庭もありました。

このような家庭は、自分たちが家にいない時間を習い事の場で過ごさせるという、学童保育的な考え方で習い事をさせているようです。

ただこのメリットを享受するには、できるだけ預かり時間が長い習い事を選ぶことがポイント。

習い事に学童的なメリットを感じている家庭では、練習時間が長いスポーツのクラブチームや、民間学童のような形態の英会話教室などを選んでいる傾向が見られました。

メリット2: いろいろな場所に友達ができる

「友達のいる場所が学校だけにとどまらないのはメリットだと感じます。娘が学校で少しトラブルになった時も、習い事の友達が多くいたおかげで気持ちを前向きに保っていたように思います」(営業事務/40歳)

あらゆる習い事の場に身を投じることで、それぞれの場であらゆるタイプの友達ができます。

「依存先を増やすことで精神が安定する」という言葉を耳にしたことはありませんか?

同じように、習い事を通して多くの場所に友達がいることで、一ヶ所(特に学校など)で嫌なことが起こったりトラブルに巻き込まれたりしても、思い詰めることなく過ごすことができるというようなメリットがあるようです。

メリット3: あらゆることへのある程度の基礎力がつく

小さな頃からあらゆる習い事をしていることで、いろいろな分野の基礎力がつくというのもメリットです。

たとえば、ピアノをやっていれば楽譜が読めるようになりますし、サッカーをやっていれば走るなどの運動に関する基礎力が身につくのではないでしょうか。

数年程度関わった習い事であっても、そこで身についた知識や基礎力は大きな財産になります。

習い事は「複数派」のデメリット

デメリット1: とにかくお金がかかる

習い事をたくさんやらせている家庭から上がったデメリットで一番多いのが、このお金の問題。

週に3回同じ習い事をしているパターンと、週に3回全く違う習い事をしているパターンでは金額差が2倍以上になることもあるそう。

「お金の問題もそうですし、これまでやっていた習い事をやめて新しい習い事を始める、などの“入れ替え”も地味に面倒」という、親の気苦労が見える意見もありました。

デメリット2: 送迎が大変

「子どもが小学校に入って以降は自分一人や友達と習い事に行ってくれるようになりましたが、保育園時代はしんどかったです。毎日のように仕事の合間を縫って、夫と協力して習い事の送迎をしていた記憶しかないです」(ピアノ講師/38歳)

家の近くまで送迎してくれるバスがあったり、同じマンションの中に習い事の教室があったりすれば楽ですが、実際にそんな習い事はそう多くありません。

習い事の数が多ければ多いほど、親には物理的な負担がのしかかるというデメリットがあります。