左から、中河内雅貴、馬場徹、大塚千弘、吉原光夫 左から、中河内雅貴、馬場徹、大塚千弘、吉原光夫

ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』が1月31日(金)、東京・新国立劇場 小劇場で初日を迎えた。開幕直前には公開リハーサルと会見が同劇場で行われ、出演者の馬場徹、大塚千弘、中河内雅貴、吉原光夫が取材に応じた。

ミュージカル『ザ・ビューティフル・ゲーム』チケット情報

巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーが作曲、『WE WILL ROCK YOU』のベン・エルトンが脚本を手がけた社会派ミュージカル。1970年代のアイルランドを舞台に、カトリックとプロテスタントが熾烈な争いをする中、サッカーに青春をかけた少年たちを描く作品だ。

馬場は主人公の少年ジョン・ケリーを演じる「(演出家から)ザ・主人公みたいな感じでいてほしい、玉をまっすぐ投げて欲しいと言われました。周囲の人たちが色濃く出ていて、その中で自分がどれだけ素直でいられるか、を心がけました」。ジョンの恋人メアリー役に大塚。「ひとりの女の子としてのメアリーにはすごく共感できるのですが、紛争は実際にあったことなので、その時代の中でメアリとして舞台に立つのは難しかった。今時の女の子にならないよう」演じたという。

大塚との共演について馬場は「舞台でこんなにキス・シーンが多いのは初めてで。遠慮しちゃいけないな、と思って稽古の帰り道、『大塚さん、明日からキスしていいですか』と言った時ははずかしかった」と照れ笑い。大塚は「中学生みたいだったよね」と笑顔で振り返る。中河内が「俳優って難しいよな。リハのどのタイミングで本当にキスをするか」と割って入ると、大塚も「カップルが3組出てきて、三者三様の恋愛模様があるんですけど、大胆な組は早くから大胆にキスしてましたね。同年代でも違うんだなと思いました」と笑う。

その後もキス話で盛り上がり、吉原が「キスの話で終わっちゃったな」と苦笑いしながら、「でもみんなでテーマについて、プロテスタントやカソリックのことなど、話し合ったおかげで、本当の仲間になれた。ひとつのカンパニーにまとまりましたね」と手応えを話した。

公演は2014年1月31日(金)から2月11日(火・祝)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。チケット発売中。