長谷川達也 長谷川達也

ストリートダンスカンパニーDAZZLEが2月14日(金)から東京芸術劇場 プレイハウス新作『二重ノ裁ク者』を上演する。公演を目前に控えた1月28日、演出の長谷川達也、脚本の飯塚浩一郎が取材会を開催した。

DAZZLE『二重ノ裁ク者』チケット情報

DAZZLEは、ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させる独自のスタイルで高い評価を受けるカンパニー。2011年にはヨーロッパを代表する演劇祭、シビウ国際演劇祭に参加し絶賛を浴びるなど、海外での活動も積極的に行っている。

エンタテインメント要素も満載しながらも高い芸術性も持つ魅力的なダンス。カンパニーを主宰、演出も手がける長谷川は「ダンスだけではなく、物語を設定してナレーションや字幕をつけたり、小道具を使って視覚的な面白さを追求したり、いろいろな要素を取り入れて、ダンスの可能性を伝えたい。それは結成当初から変わらず心がけてきたこと」と話す。

その物語を担当したのが飯塚。今回はある恐るべき政策を打ち出した独裁者の話。ナレーションは俳優の浅野忠信が務める。「浅野さんが語ったらどうなるだろうと思って脚本を書いた。浅野さんは不思議な方で、舞台は絶対やらないというんです。映像の世界の人の演技って、ひきつける力が強い。一方舞台では放出する力が強い役者さんが多いと思う。浅野さんのひきつけるパワーと僕らの発する力が合わさっていい作品になれば」と新作に期待を寄せる。

「ダンスもいいなと思うものはなんでも取り入れてきた」と話す長谷川は「君たちコンテンポラリーだよね」と言われて、初めてその可能性に気づいて勉強したこともあったという。「君たちはヒップホップじゃないよねとか、コンテンポラリーじゃないよねとか言われたりもするが、それはどうでもいいことだと思っています。大事なのはダンスを見た方の心を動かすことができたかどうか」と話す口調に自信をのぞかせてた。

2月14日(金)から16日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。チケット発売中。