3連勝同士の激突である。浦和レッズと北海道コンサドーレ札幌が『2018明治安田生命J1リーグ』第9節で対峙する。

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浦和は大槻毅暫定監督の初陣となる第6節・ベガルタ仙台戦で、エース興梠慎三の先制点を守り抜き、今季初勝利を挙げた。続くヴィッセル神戸戦は1-2とリードされる中、MF柏木陽介の高精度のコーナーキックを岩波拓也&マウリシオのCBが頭で叩き込み、3-2と逆転した。前節の清水エスパルス戦は左・菊池大介、右・橋岡大樹の両サイドからのクロスを興梠がヘディングで合わせて2ゴール。相手の反撃を1点に抑え、2-1で逃げ切った。

一方の札幌は第6節・名古屋グランパスをホームに迎えると、DF福森晃斗が蹴ったピンポイントのコーナーキックをDF進藤亮佑がヘッドで合わせ先制。さらにエース都倉賢が豪快なバイシクルシュートで追加点を加えると、最後はオウンゴールを誘い3-0の完勝を収めた。第7節・湘南ベルマーレ戦はスコアレスドローが濃厚となった試合終了間際、都倉が左足一閃。劇的なゴールで連勝を飾った。前節は柏レイソルに前半は圧倒されるも1-1で食らい付くと、後半は守備を修正した札幌がカウンターで攻勢に出る。そして再び終了間際、三たび都倉のゴールで3連勝を飾ったのだった。

興梠が4試合4ゴールと量産すれば、都倉も3試合連続得点と両エースは譲らない。興梠が「最近は粘り強く守れているから後ろを信頼している。相手の間、間で受けてボールを回して、相手を疲れさせるサッカーが続けられるように練習したい」と言えば、都倉も「試合に飢えている選手たちの戦術理解が上がっている。僕も含め、そういう選手が活躍しているのは、チームがいい方向へ向っている証拠」と胸を張る。

大槻監督がシンプルに戦う気持ちを求め目を覚ました浦和と、ペトロヴィッチ監督が標榜する独特な攻撃サッカーが少しずつ実を結びつつある札幌。第9節はそんな指揮官に報いるために、選手たちがモチベーションを高めている一戦でもある。

浦和は第10節よりオリヴェイラ新監督が指揮する。札幌戦は大槻監督のラストマッチとなるのだ。ハートに訴えかけ目を覚まさせてくれた恩人を勝利で送り出そうと選手たちは燃えている。指揮官に勝利を届けたいのは札幌イレブンも同じだ。ペトロヴィッチ監督にとって、埼玉スタジアム2002は昨夏までホームにしていた“我が家”だった。ミシャの埼スタ凱旋を勝利で飾ろうと選手たちは意気込む。

『明治安田J1』第9節・浦和×札幌は4月21日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。指揮官に4連勝をプレゼントするのはどっちだ。チケット発売中。