大好きな人がいたけれどうまくいかずに終わり、気持ちを切り替えて別の人を好きになり、「新しい恋愛」を手にしたけれどなぜか安らげない。

過去の相手に未練があるわけではなく、気持ちは前を向いていると自分では思っているのに好きになった人とつまずいてしまうのは、「人を受け入れる自分」がまだ整っていないのかもしれません。

失恋後の「新しい恋愛」で失敗するのはなぜなのか、お伝えします。

恋愛は一対一のつながり

浮気や二股、三股など複数の人と恋愛をする人も確かにいますが、そもそも恋愛は一対一で愛情を育てていく関係です。

お互いに「この人だけ」と思うから、つながりに感謝して向ける愛情も受け取る気持ちも大切にしたいと思うもの。

失恋はその人とふたりだけの愛情を育てる機会を失った状態であり、未練を抱えて自分だけ好意を大きくしていても、相手が受け取らない限りは先のある関係にはなれません。

だからその人への気持ちは過去のものとして置き、心に誰も迎えていないまっさらな自分でまた別の誰かを好きになることができます。

別れた人を忘れられないまま、そんな自分を否定するように新しい人を求める人もいますが、その人に固定されない好意はぶれやすく素直さも持てないので、結局は衝突やすれ違いが生まれて早々に終わってしまうこともあります。

そうではなく、うまくいかなかった恋愛を過去として心の整理をつけ、改めて一対一の恋愛をしようと思って好きになれた人がいるのに、なぜかその人を心に迎えて落ち着くことができずに悩む人もいます。

自分のなかに生まれた好意は確かに実感するのに、その人と向き合うと感情が大きく揺れ動いたり振る舞いがおかしくなったり、「前はこうじゃなかったのに」と自分のおかしさに気がつくと、人を好きになることそのものが怖くなります。

失恋を乗り越えたはずなのに「新しい恋愛」に安らげないときは、前向きさとは別の「自信のなさ」が原因かもしれません。