監督が語る『映画 謎解きはディナーのあとで』

2014.2.24 15:20配信
土方政人監督

昨年、興行収入32億円超を記録した櫻井翔&北川景子出演の『映画 謎解きはディナーのあとで』のブルーレイ&DVDが19日にリリースされた。TVドラマシリーズから演出を担当し、本作のメガホンも執った土方政人監督に本作の魅力を聞いた。

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原作は本屋大賞に輝いた東川篤哉の人気推理小説で、連続ドラマ、スペシャルドラマに続く待望の劇場版。毒舌の執事・影山とその主人で刑事でもある“お嬢様”麗子が豪華客船で起きた殺人事件の謎に迫る。

連ドラが始まったのは2011年の秋。原作を読んで土方監督は「設定は面白いし、小説としては成り立つけど、このまま映像化しても何かが足りない」と感じたという。「ドラマとしてどう見せるか?」――考え抜いた結果、生まれたのが本シリーズを大きく特徴づける、時折差し込まれるアメコミ風の描写だった。

ベースとなる物語にアメコミ的演出、そしてもうひとつ、重要かつヒットの大きなポイントとなったのがキャラクターの確立だった。土方監督にとっては櫻井とのタッグは初めてで当初は不安もあったというが…。「影山は慇懃無礼で上品なヤツというイメージだったけど、翔くんと会ったときに、メガネをかけて、あの衣裳を着たらイケそうだなと感じましたね。いま考えると、彼じゃなきゃ無理だった。初日に現場で見た瞬間、ハマったという手応えがあった」。

この“櫻井版”影山に、「コメディエンヌとしての素質がある」と絶賛する北川が「絶妙の間と立ち振る舞い」で絡むことで軸が完成した。さらにうれしい誤算と言えるのが「はいはいはい!」というセリフとポーズでメインふたりに劣らぬ人気を獲得した椎名桔平が演じた風祭警部の存在。「あの動きは椎名さんのアイディアです。本人が『ただセリフを言うだけじゃ嫌です』って。照れるんだって(笑)。その結果、あのジェスチャーが生まれたけど、子どもたちにマネされるってすごいよね。僕ひとりじゃ考えられない。現場の面白いところだね」。

映画化に際しても「映画を観るのは、コアな映画ファンというよりもまず第一にドラマのファン」と、大きくドラマと手法は変えずに挑んだ。ひとつ、大きな違いとして挙げるのは「影山のアクティブな動き。櫻井翔がクールに豪華客船を動き回るのを楽しんでもらえると思う」と自信をのぞかせる。

興行収入32億円超という成績にも本人は「それってすごいんですか?」と全く実感がないよう。だが、さらなる続編をというファンの声には「東川さんにぜひ面白い続編を書いていただきたい」と意欲をのぞかせていた。

『映画 謎解きはディナーのあとで』
ブルーレイ&DVD 発売中

取材・文・写真:黒豆直樹

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