名家の場合:嫁は義姉の…?

「家訓は『働くことが美徳』なので、とにかく私に『働け、働け』と口うるさく言いますが、毎週のように遊びに来る義姉だけは、まったく違うみたいですね。

ハイブランドの服に身を包み、オーダーメイドのドッグウエアを着せた高級な犬を抱えてやってきます。乗りつけた外車を正しく駐車し直すのは私の役目で、屋敷の中に放った犬を追いかけるのも私。まるでお手伝いさんのようです。

金遣いも荒く好き放題に生きている姉は、両親から総額数千万円援助してもらっているらしくて、豪邸を建てて悠々自適です。

一度もまともに就職したこともなく、一般常識も欠けていますが、義両親はかわいくて仕方ないみたい。

でも、こっそり遺産を狙っているようで、私たち夫婦を目の敵にしています。『もったいない』と義両親にぜいたくを禁じられている私は、いったい何なんでしょうか」(34歳・女性・関東)

なぜか、名家の方々は娘に甘いケースが多くみられます。もちろん息子(つまり夫)にも甘いのですが、それに比べて倍以上の差があるようです。この理由は「娘には財産をやれないから」だと思うのですが……。

このように、実家から多額の援助を受けている場合、義姉の夫は何も言わないことが多いでしょう。とはいえ、そんなわがまま三昧の生活が何十年も続くわけがありません。

今後、夫が自分の姉をどう思っているかによって、状況が変わってきそうですね。「お姉さんの犬まで面倒を見られないわ」とソフトに訴えるなどして、夫をうまく教育しておくと良さそうです。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。