左から和田拓也、石川直、米所裕夢 photo by 岩田えり 左から和田拓也、石川直、米所裕夢 photo by 岩田えり

6月28日(土)東京・シアター1010で開幕するエンタテインメントショー『ブラスト!』。同公演に参加する日本人キャスト、パーカッションの石川直、ビジュアル・アンサンブルの和田拓也、トランペットの米所裕夢の3名に話を聞いた。

同公演はアメリカで生まれた、打楽器・金管楽器・ビジュアルアンサンブル(ダンサー)の3つのパートで構成されたエンターテインメントショー。驚異的な演奏・技術・演技で観客を魅了し、本国ではこれまでにトニー賞、エミー賞を受賞。日本には2003年夏に初上陸、これまで国内で621回の公演を行い、95万人を動員、高い人気を誇っている。

まず『ブラスト!』の魅力について聞くと、最初は観客として参加していたという米所は「音・動き・色彩、全てにおいて圧倒的で、老若男女全ての人が楽しめる」と語り、石川も「リピーターが多いのも『ブラスト!』の特徴。例えていうならお祭りに参加していただいている感覚なのかもしれません」と話した。また和田は「見ていただいた方に感想を聞くと、それぞれ感動したポイントが異なるのが、ステージに立っているこちらとしても面白い。個人的には全て人間の力でやっている所を見て欲しい」と魅力と観劇のポイントについて語ってくれた。

なぜ『ブラスト!』が日本で高い人気を誇っているのかという質問には、和田が「僕たち日本人が参加しているというのがひとつのポイントなんじゃないかと思います。参加されている方が全てアメリカの方であったなら少し非現実的に感じてしまい、もしかすると「あれは外国人の方だからできるんだ」と見る側は思ってしまうかもしれません。だから僕たちが参加していることで、親近感を持っていただいているのでは」と分析した。また、2003年の日本初演から『ブラスト!』に参加している石川は「日本初演の時、日本人のお客さんは気持ちを抑える傾向があるから、とほかのメンバーと話していたんですが、蓋を開けてみると、皆さん凄く盛り上がってくださって。メンバーと思わず顔を見合わせてしまったんですが(笑)凄く嬉しかったです」と、エピソードを明かしてくれた。

前回に引き続き、今回も47都道府県を周るという過酷なスケジュールになるが「それは僕たちの問題であって、見ている方には関係ない。どの土地でも自分の状態をベストに持っていくだけ」と石川が語ると、和田は「観光や美味しいものなどは中々食べられなかったのですが(笑)、ただその場所その場所でお客さんの反応が違ったので、それだけで47都道府県を周っているんだな、と言う感覚を味わえて良かった」と前回のツアーを振り返った。また米所は「僕と和田さんは前回初参加だったのですが、個人的には最初上手くつかめなかったパフォーマンスや全体の空気などが、公演を重ねる毎に色々つかめてきた所で千秋楽を迎えたので、今回は最初の公演から前回の終盤と同じぐらいのパフォーマンスを見せられるようにしたい」と今回のツアーへの意欲を見せた。

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