関係はふたりで築いていくもの

それからは、以前のような密度のある付き合い方に戻るのではなく、会ったり電話したりする頻度は減ったけれど「お互いに恋愛を意識しない関わり方」ができているといいます。

「友達以上恋人未満」の状態から「友達」とふたりで納得する形を得たことで、心の距離を居心地の悪いものにすることなく受け入れることができているそうです。

「周りの友人たちにも私たちの変化は伝わったというか、前みたいに冷やかされることがなくなりました。

他人から見て『ベタベタしてるよね』と言われるような距離は、やっぱりおかしかったのだなと思います。

今はみんなとの集まりにも別々に行くのが当たり前になって、彼の好意に甘えることはやめました」

落ち着いた声でそう話す女性は、この男友達との付き合いとは別に、恋愛関係に発展できる男性との出会いを求めてがんばっています。

どんなつながりでも、人との関係はひとりで完結するものではありません。

自分とは違う他人との関わりは、「関係を続けたい」というそれぞれの前向きな意思があってこそ健全な絆が育つのだと実感します。

今回のケースは、先に変化を見せたのは女性の側であり、それを受けて男性のほうは「友達でいる」という決断を持ちました。

どちらにも「適切な距離を持って関係を続けたい」気持ちがあって、それを伝えられたのが、縁が切れなかった理由なのだと感じます。

関係はふたりで築いていくもので、お互いの在り方を受け入れる器は自分で作るのが正解。

ふたりの今後がどうなるのであっても、尊重を忘れない姿勢が人としての情愛を失わない秘訣なのだと思いました。

「友達以上恋人未満」の関係に違和感を覚えるとき、相手を否定するのではなく「新しい受け入れ方」を用意できると、ふたりの関係は前向きに育っていきます。

男女であれば恋愛の可能性をどうしても避けられないものですが、それ以外の選択肢も、ふたりで用意できること。

相手に向ける信頼と尊重は、自分の心も大切にする重要な姿勢です。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line