トリニティ・アイリッシュ・ダンス プリンシパル・ダンサー。左から、マギー・ドイル、タイラー・シュワルツ トリニティ・アイリッシュ・ダンス プリンシパル・ダンサー。左から、マギー・ドイル、タイラー・シュワルツ

今夏2年ぶり5度目の来日公演を行う「トリニティ・アイリッシュ・ダンス」。3月18日に芸術監督のマーク・ハワード、プリンシパル・ダンサーのふたり、タイラー・シュワルツ、マギー・ドイルが来日、都内で会見を行った。

トリニティ・アイリッシュ・ダンスチケット情報

ニューヨーク・タイムズが「空飛ぶ脚」と絶賛、ブロードウェイをはじめロンドン、パリ、アイルランドなど世界各国で大ヒットを記録している作品。日本でも2004年の初ツアーは各地でチケットがソールドアウト、4度の来日で10万人以上を動員している人気公演だ。芸術監督のマーク・ハワードは、これまで競技会が中心だったアイリッシュ・ダンスを、エンターテインメント要素が加味された総合芸術として昇華させて世界的に評価されている。

会見では、2013年アイリッシュ・ダンス世界選手権チャンピオンのタイラー・シュワルツ、同選手権ソロ4位のマギー・ドイルが華麗なステップを披露。ダンスを見ながら、芸術監督のハワードは「アイリッシュ・ダンスの特長は、ほかのダンサーではできない、上半身直立したまま、高く飛ぶことができること」と解説。「トリニティではフィギュア・スケートや体操、バレエなど、様々なものから動きを取り入れている。見ていただければ、新しいアートとして進化していることがわかっていただけると思う」と胸をはる。「今回は来日10周年の贈り物として、新しい作品も上演します。サンディ・シルヴァを迎えて、ボディ・パーカッションを取り入れる。彼女はシルク・ド・ソレイユのダンサーのトレーナーも務めるボディ・パーカッション界の第一人者。彼女とともにエキサイティングな作品をお目にかけます」とアピール。同新作は日本公演が世界初演となる。

ダンサーふたりも「マークが作る作品はすばらしい。全てが違うので、どの作品が好きか選ぶのは難しいが、アメリカに帰って新しい作品に取り掛かるのが楽しみ」(ドイル)、「わたしもシルヴァとのコラボレーションを楽しみにしています」(シュワルツ)と新作に期待を寄せる。

世界選手権3連覇のピーター・デジャークとシュワルツのチャンピオン共演も話題のひとつ。シュワルツは「ピーターとのソロ対決は楽しみ。どっちがうまいか、ゲームみたいに楽しみながら観客のみなさんを引き込むことができれば」と笑顔で話しながら、「また、わたしたちの原点である『ジョニー』『ステップ・アバウト』などクラシックなレパートリーも大切にしたい」と気を引き締めた。

7月18日(金)から20日(日)まで東京・Bunkamura オーチャードホールほか、三重、愛知、福岡、広島、静岡、北海道で公演。チケット発売中。