プロの道具というものは、いつでも男子の心を震わせる。
厨房道具しかり。工具しかり。

が、今回紹介するのは木工場で使われていた道具が、
キッチンの道具になっちゃった。
そんなキッチンツールがこちら。


アメリカのマイクロプレイン社の商品。
資料によると同社は大工道具のメーカー。
「カナダでオレンジの皮をおろしていた主婦が
ぐちゃぐちゃになってしまうことに腹を立て、
倉庫にあったマイクロプレインの木工用ヤスリを使ったところ、
その切れ味に感動して、
キッチンへの商品化のきっかけとなった」という
エピソードが記されています。

ちなみに私が使用しているのは、
大根おろしに適した「ジャパニーズグレーター」(左)と
取っ手が丸く太くて握りやすい「シトラスグレーター」(右)。
本来はバーテンダーさんが柑橘類を削る時のためのもののようですが、
手のひらサイズで少量おろすのに便利なので、これを選びました。

日本のおろし金というと、鋭く目を立てて、
ぎらりと光る爪のようなのが一般的。
ところがマイクロプレインは、薄~く、軽~く、
こんなんでいいの? というような
ライトな感じ。

このグラフィカルな目!
(映っている影に、その美しさを感じます)