(左から)矢口史靖監督、長澤まさみ、染谷将太、伊藤英明(奥)、子役の升水柚希君(手前)

林業を題材にした青春映画『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』の完成披露試写会が25日、都内で行われ、主演の染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、子役の升水柚希君、矢口史靖監督が舞台あいさつに立った。

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直木賞作家・三浦しをん氏の「神去なあなあ日常」を映画化。徹底したリサーチをもとに、都会を離れ、ひょんなことから林業に従事することになった主人公・平野勇気(染谷)の悪戦苦闘をユーモラスに描く。染谷は「いつもは殺したり、殺されたりですが(笑)、今回は目いっぱい青春させてもらいました」と新境地に胸ときめかせた。

染谷と伊藤は、ほぼスタント無しで本格的な林業に挑戦。大木を切り倒す“伐倒”や20メートルを超える高所での“種取り”などに臨んでおり「楽しかったですね。割とチェーンソーもうまいんですよ(笑)。高い場所も好きだし、いい絵が撮れました」(染谷)、「数十年も生きている木を切るのは、やはり緊張しました」(伊藤)。

一方、村に生きるヒロインを演じる長澤は、ノーメイクで大型バイクを乗りこなし、こちらも新境地。「男勝りな女性。メイクとか髪型とか、普段気にしていることも気にしないようにした」というが、さすがにバイク運転は「すごく難しかった」と悪戦苦闘したようだ。そんな長澤に対して、伊藤は「現場で藤岡弘さんのモノマネをしていたよね」と暴露。「フリですか? やりませんよ」(長澤)、「初日(舞台あいさつ)にとっておきましょう」(伊藤)と丁々発止のやりとりを披露した。

『ウォーターボーイズ』『ロボジー』などで知られる矢口監督にとっては、初めての原作もので「過激でワイルド。木がいっぱい、緑いっぱいの瑞々しい映画になった」と自信のコメント。初タッグとなった染谷、長澤、伊藤について「きっと女の子のファンがどっと増えるはず」「まるで麺つゆをつけていないそうめんみたいに、サバサバしている」「どこまでもワイルドで、主人公をどこまでもいじめまくる強烈なキャラクター」とそれぞれ評していた。

『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』
5月10日(土)から全国東宝系公開

取材・文・写真:内田 涼