『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(C)2014 MARVEL. ALL RIGHTS RESERVED.

ヒーローたちが集結した“アベンジャーズ”のリーダーとして活躍する人気キャラクターの新たな戦いを描いた最新作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が間もなく公開になる。本作の主人公は“伝説のヒーロー”とも称されるキャプテン・アメリカ。彼は一体、どんな人物で、他のヒーローと何が違うのだろうか?

本作の主人公スティーヴ・ロジャースは現代の人間ではない。彼は第二次世界大戦中に兵になることを志願するも不適格の烙印をおされ、軍の極秘プロジェクト“スーパーソルジャー計画”によって強大な力を手に入れて兵になった。スティーヴを演じるクリス・エヴァンスは「彼は空を飛ばないし、稲妻を放つわけでもない。パンチやキックで戦うだけで、そういうタイプのコンバット・スタイルだからこそ、クールにもっと現実的な厳しい雰囲気を出すことができる」と分析。スティーヴが敵を攻撃する武器ではなく、身を守る盾のみを装備していることも重要なポイントだろう。

しかし、スティーヴは敵と戦う中で永い眠りにつき、現代で目を覚ます。本作の製作を手がけるケヴィン・ファイギは「マリブの自宅やペッパー・ポッツという自分の帰る場所を持つアイアンマンや、同じようにアスガルドやジェーン・フォスターという存在を持つソーとは違い、キャプテン・アメリカには時代をさかのぼってペギー・カーターの元に帰ることはできません。現代で身動きがとれないのです」と言い、新作では「スティーブ・ロジャースが現代社会で居場所を見出す姿を描きたい」と語る。

誰よりも正義感が強く、統率力があり、周囲から絶大な信頼を寄せられているが、帰る場所を失ってしまったキャプテン・アメリカは、とても複雑で深いキャラクターだ。エヴァンスは「僕はいつもキャプテン・アメリカをある種の孤独感を持った人物として捉えているんだ。誰もが彼のことを知っているけど、彼は誰も知らないんだからね。そういう力学のせいで、彼は自分に近づいてくる人物に対して少し疑い深くなっていると思う」と述べ、本作を監督したジョー・ルッソは「私たちが興味深いと思っていた要素は、現代人の行動として浸透している文化的厭世主義を、一体彼は理解できるのだろうかといった部分でした」と振り返る。

新作では、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の一員として活動を続けていたキャプテン・アメリカが突然、シールドの仲間から命を狙われ、最強の暗殺者“ウィンター・ソルジャー”と戦いながら、事件に隠された恐るべき陰謀に迫る。仲間も故郷も失った主人公は何のために戦うのか? 彼は何を守るために立ち上がるのか? 他のヒーロー映画にはない深いドラマが『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では描かれるようだ。

『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
4月19日(土) 2D/3D公開