仕事は有給を使って休み、元夫が仕事に出た隙に荷物をまとめて家を出ましたが、その夜からガンガン電話がかかってくるのは恐怖でしかなかったですね……。

ひたすら『謝れ』『許さないからな』と留守電に残す元夫に両親も驚き、『ふたりで話すのは無理だろう』と間に入ってくれて助かりました。

元夫は私の両親にも暴言を吐きましたが、父が『別居が数年続けばどのみち離婚できるからな』『娘は二度とここには戻らない』と何度も伝えたせいかだんだんと勢いがなくなってきて、最終的に離婚に同意しました。

財産分与では正直にいえば損をした部分もあるのですが、そこにこだわるとまた元夫が怒り狂って暴れるのが目に見えて、それよりも少しでも穏便に離婚が成立することを目指しました。

計画になかった別居で毎日が慌ただしかったですが、父が元夫と交渉を続けてくれる間に両親の生活費や医療費、保険代などを改めて見直して、安定した暮らしができるよう必死に考えました。

転がり込んだ娘を守ってくれる両親には感謝するばかりで、日頃から連絡を取り合い子どもたちと過ごす時間もたくさん作っていたことが、よかったのだなと実感します。

離婚すれば自分の力で生きていくことになる、両親を頼るのであれば生活をきちんと立てていくのが私の役目で、離婚と並行して自分のことにも集中したのは正解でした。

今はたまに遊びに来る子どもたちとも楽しく過ごしながら、両親と3人で穏やかな毎日を送っています」(50歳/派遣)

離婚後に両親を頼る人は多いですが、単純に生活が楽になるとは限らず、かかる生活費について改めて見直すことは、安定した暮らしに欠かせないと感じます。

無駄な契約などは思い切って解約したりプランを作り直したり、手間がかかっても最初にしっかりとやっておくことが、後々のトラブルも防ぐのではないでしょうか。

新しい生活になるからこそいろいろな面で環境を整えておくことは、熟年離婚に限らずストレスのない暮らしには重要です。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line