(左から)浦井健治、古田新太、高橋由美子、麿赤兒

「劇団☆新感線」の芝居を映像で楽しめる「ゲキ×シネ」10周年記念上演として「新感線」史上最多の13万人を動員した『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』が公開。30日に舞台あいさつが行われ、古田新太、浦井健治、高橋由美子、麿赤兒が登壇した。

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同劇団の看板役者・古田を主演に据えた「五右衛門ロック」シリーズの第3弾にして完結編。空海ゆかりの黄金目玉像を巡り、五右衛門らが激しい争奪戦を繰り広げる。

この日は、同公演で「新感線」初出演を果たした三浦春馬も出席予定だったが、高熱のために急遽、欠席。本人からのお詫びのメッセージが読み上げられた。古田は開口一番「楽しんでいただけましたでしょうか? 三浦春馬です」とあいさつ。高橋も「三浦春馬です」と続き、浦井は「シャルルです、どうも! 春馬くんじゃなくてすいません(苦笑)」、そして麿までも「三浦春馬ではありません」と不在の三浦に言及し笑いを誘う。

本シリーズ3作目だが古田は「いつも通り」と力の抜けた様子。だが麿、そして村井國夫という両ベテランとの共演は大きな刺激になったようで「楽しみでした。喫煙所でずっと一緒で『肩が痛い。腰が痛い』といった話ばかりしてました」と振り返る。一方の麿は古田を「世紀の詐欺師のような大物。尊敬していた」と称賛。「新感線」についても「すごいと聞いてたのでかなり緊張しました」と述懐した。

高橋は4回目の「新感線」参加とあってもはや“準劇団員”扱い。「みんなから『小さいおじさん』と呼ばれてます」と笑い「まかないのおじさんとして、差し入れしたり、おつまみを作ったり、今回は炊飯器を持ち込んでおにぎりを配ってました」とすっかり、なくてはならない存在になっているよう。

浦井は本作、そして前作の“バカ王子”シャルル役が話題を呼んだが、古田や高橋、橋本じゅんとの歌の競演シーンについて「毎回、立ち位置が違うと怒られるんですよ」と不思議そうに首をかしげる。これに高橋が「だって(正しい位置に)立ってないんだもん!」と怒りをあらわにしたが、浦井はどこ吹く風で「じゅんさんの、ほとばしる思いを受け止めないとって思って」と語り、「地に足がついてない」との指摘にも「幸せでした(笑)」ととんちんかんなリアクションでリアル“バカ”王子っぷりを発揮し、笑いを誘っていた。

《ゲキ×シネ》『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』
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