環境に配慮した住まいにおすすめの条件・設備ランキング

不動産情報サービスのアットホームは、今年4月に開始される「建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度」を受け、全国のアットホーム加盟店を対象に実施したアンケート調査の結果をもとに、「環境に配慮した住まいにおすすめの条件・設備 2024ランキング」を発表した。

節水トイレ・太陽光発電システムが2位・3位に

不動産のプロである不動産会社の人に、環境に配慮した住まいにおすすめの条件・設備を聞いたところ、「複層ガラス」が1位、「節水トイレ」が2位、「太陽光発電システム」が3位となった。

1位の「複層ガラス」は、23年度調査に引き続きトップとなった。複層ガラスを選んだ理由を不動産のプロに聞いたところ、「外気の遮断で冷暖房の削減につながるため。自宅もすべて複層ガラスにリフォームし効果を実感した」「窓リフォーム補助金などの施行で、関心が高まっている」「断熱性の高さは、電気ガス料金の抑制に直結するため」という声が寄せられた。

2位は「節水トイレ」で、36.5%だった。不動産のプロからは、「10年前と比較し大幅に節水効果があり、マンションなどでも積極的に採用されているため」という声があがった。3位の「太陽光発電システム」は、23年度調査と同様トップ3にランクインしている。「数年前から太陽光発電に関する話が増えている」「太陽光発電の需要が続いているため」など、「太陽光発電システム」に対する問い合わせが増えているというコメントが多数集まった。

不動産会社に、環境に配慮した住まいを探す人が増えているかどうか聞いたところ、26.3%と4人に1人が「はい」と回答した。4月から「省エネ性能表示制度」が開始されることもあり、住まいについても環境に配慮したいという消費者は一定数いるようだ。

不動産会社に、顧客から物件の省エネ性能について質問を受けたことがあるかどうか聞くと、約2割が「はい」と回答した。顧客から受けた質問内容を聞いたところ、「断熱性能(断熱材の種類)など」「1か月のエネルギーコストの概算」「通常性能と省エネ性能との具体的な違い」「太陽光発電の設置費用と売電価格」などのコメントがあがった。