篠原ともえ

人気海外ドラマ「クローザー」のメンバーが再集結した「MAJOR CRIMES ~重大犯罪課」に吹替えキャストとして参戦した篠原ともえが、自分でもビックリしたという“こっそり美声”でハリウッドデビューを果たした感激と、吸引力が強いという同作の魅力を熱弁した。

篠原が初めての海外ドラマのアフレコに挑戦した同作は、アメリカでは常識の“司法取引”によって事件を効率的に解決していくロス市警重大犯罪課の活躍を描くクライム系サスペンス。篠原は<ファースト・シーズン>第8話において、目の前で母親を殺害されたリディアという19歳の少女役で、事件の目撃者としてストーリーの核心に関わっている重要な役柄。

まず驚く点が、その美声! 篠原本人も「実はしのはら、こっそりと美声なので(笑)」と自信を示すが、「監督さんにも『本当に初めて?』と驚かれてしまい(笑)、我ながら声優には向いているのかも! と思いました。今回が初めてでしたが、とっても楽しかったです!」と初仕事を回想。実際は4時間くらいかかるところを1時間で録り終えるなど順調だったそうだ。しかし、実は自宅で猛練習を重ねて収録へ。美声の裏には努力があったのだ。

そして、演じるポイントは、「リディアは深い痛みを持っている女の子で繊細なキャラクターですが、暗くなり過ぎないようにすること」だったといい、「ただ、葛藤しているシーンでは弱いだけじゃなくて、強い感情も揺れ動くものなので、両方が必要でした」とワンパターンな感情だけではなかったことを明かす。「だから、刑事に迫られているシーンでも彼女の強さ、女性ならではの感情も出すように演技しました。強い感情に揺り動かされていても、人間的で女性的な温かみがあるように。収録中、そのことは心がけていましたね」と、ここまで徹底した演技プランで収録に入るも、篠原の集中力を欠く唯一の“問題”があったという。

それがモンスター級ドラマと評判の同作の吸引力だった。篠原も笑ってうなずく。「もともと感情移入して観てしまうタイプなので、収録の時にリディアの気持ちが心に響いてしまって、涙目、鼻声になりそうになるほど(笑)。本当に引き込まれる作品でした。一気に物語へと導いてくれる作品なので、甘いものとか食べながら気楽に観てください(笑)」。

「MAJOR CRIMES ~重大犯罪課」<ファースト・シーズン>コンプリート・ボックス 

4月2日(水)DVD発売 9400円(税別)
※同日、DVDレンタル&オンデマンド配信開始
発売・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ

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取材・文・写真:鴇田 崇