あそびを通して“ふるさとの森”が見えてくると、人生がもっと面白くなる?!



“当たり前に木材のある社会”を目指す飛騨五木株式会社(代表取締役 井上守・岐阜県高山市)は、森林や林業について誰でも気軽に学べる機会を増やすべく、子どもから大人まで楽しめる林業ボードゲーム「FOREST BALANCE GAME」を制作し、出張授業・探求学習・森林を活用した体験学習などの教育サービスを本格的に始動します。




背景
飛騨五木株式会社では、森に気づくためのメディアとして響hibi-kiを運営し、WEBを中心に森のカルチャーについて情報発信しています。

日本各地を回って森で暮らし、働く人を取材しているのですが、取材対象者の多様な経験・価値観・生き方を知り、インタビュアー自身が学びを得ることが多くあります。自分自身の考え方や生き方を見つめ直す機会にもなり、物事を柔軟に考えられるようになったと感じています。柔軟になったからかフットワークも軽くなりました。森の世界を知り、関わることで自分が変わっていく感覚があるのです。自分の人生そのものが面白くなっている実感もあります。

森の世界にふれる少しの機会があれば、そこから学びを得られ、行動を変容する小さなきっかけになると私たちは確信しています。ですが、都市に人口が集中する現在、多くの人にとって森林にふれ、森に関わる人たちと交流する機会はほとんどありません。そんな現代だからこそ、「森の世界と社会をつなぐ架け橋になりたい」という思いを持って私たちは活動しています。

造林と狩猟を掛け合わせた事業に取り組む郡上里山株式会社さんを取材中の様子
山の中の道づくりを専門に行う豊永林業さんを取材中の様子
メディア活動の延長として、地域の学校などに出向いて森林や林業に関する授業を行っています。その中で、子どもたちだけでなく先生たちも日本の森林や林業について知らない、知る機会がないことに気付きました。地元の農林高校を回ってヒアリングを行った際には、森林や林業の専門教員が少なくなっていることも分かってきました。そうした状況をフォローするような教材や学習メニューもほとんどなく、子どもも大人も今の日本の森林や林業を知る機会がほとんどない現実が見えてきたのです。

小学校5年生の社会科で森林を取り上げる機会はあるようですが、環境保全の側面から森林の機能についてのみ学習しているようです。学習指導要領の改訂により教科書から「林業」の記述が消え、現在では産業の視点から森林について学ぶ機会がほとんどなくなってしまいました。

日本は国土の約7割が森林の国です。そして、森林は地域社会・文化の基盤であり、多くの人たちにとっての「ふるさと」の原風景であるはずです。森林・林業を学ぶことが自分自身を見つめ直し自分の生き方を考えることにつながっていく。これからの地域社会・ふるさとの持続可能性を考えていく契機になると私たちは考えています。

ボードゲームをつくろう!
情報発信をしている中で、多くの人にとってそれほど身近でない森林や林業に対して興味を持ってもらうこと自体が難しいと日頃から感じていました。子どもであれば尚更です。スライド等を使ってどれだけ説明しても退屈でしょうし、授業となればつい寝てしまう子もいるだろうと思いました。

どうしたら興味を持って話を聞いてもらえるだろうか。それでいて、どうすれば森林・林業の本質が伝えられるだろうか。考えをめぐらすうちにたどり着いたのがボードゲームでした。

約2年前に林業ボードゲームのプロトタイプを制作し、出張授業で活用してみることにしました。その結果、夢中になってゲームを楽しんでもらえて、かつ興味を持って話を聞いてもらうことができました。「林業の人達の努力のおかげでいつまでも自然豊かな森林があるんだと知りました」といった感想も寄せられました。

飛騨高山高校環境科学科
岐阜農林高校森林科学科
ボードゲームを製品化して普及させることで、森林・林業についての学びの機会をさらに増やしたい。その思いから製品化のためのクラウドファンディングに挑戦することになります。2023年3月~5月にかけて支援を募り、最終的には83名の方から791,500円分のご支援をいただきました。

また、クラファンでいただいた支援に加え、小学校から社会人までさまざまな世代を対象に出張授業や研修を重ねてボードゲームの試作を行ってきました。約1年かけてプロトタイプの製品に改良を重ね、今年の春にようやく完成したのが「FOREST BALANCE GAME」です。

FOREST BALANCE GAMEってどんなゲーム?
自分の森を育成・経営するボードゲームです。環境保全と経済活動のバランスの中で成り立つ林業の世界を疑似体験することができます。

FOREST BALANCE GAMEのセット内容。ゲームアイテム(木箱の中)、ルールブック(右上)、バトルフィールド(下)※写真にはありませんが付属の副読本もあります
ゲームでは、チェンソーやバックホーなどの道具を購入し、森林整備や木材生産などの作業を行って自分の森をつくっていきます。ゲームを進めていくうちに、まつたけを発見してお金が増えたり、土砂災害が起きて木がなくなってしまったり、予想外の出来事に遭遇することもあるでしょう。そうした運命を乗り越えつつ理想の森に近づけていきます。最終的には森の成長をより高めながら、お金もたくさん稼いだプレイヤーが勝者となります!




災害が起きにくい森づくりを進めるのか、とにかく木を売ってお金にするのか、プレイヤーがどんな方針を立てるかによって、バトルフィールド上に表れる森の形は変わっていきます。どういった森の姿になるかはゲームをしてみてのお楽しみです!



《商品概要》


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出張授業の実績や体験者の声を掲載


森の教育サービスについて
飛騨五木株式会社ではFOREST BALANCE GAMEの販売だけでなく、ボードゲームを活用した出張授業・探求学習・森林を活用した体験学習のサポートも行っています。


[授業実績]
岐阜市立藍川小学校、岐阜市立草潤中学校、高山市立清見中学校、岐阜農林高校、加茂農林高校、恵那農業高校、郡上高校、飛騨高山高校、県立岐阜商業高校、岐阜市立女子短期大学、輪島市緑の少年団、魚沼市観光協会など

ボードゲームでの遊びを通じて森林・林業について学べるのはもちろん、地域の森林や自然、ふるさとそのものに目を向けるきっかけにもなるため、ふるさと学習の一環としてボードゲームを活用することもできます。

また、ゲームの中でどんな森をつくるかによって個性が表れるため、自分や他人の特性を知ることができ、自己・他者理解にもつながります。森林に関する学びに留まらない拡張性があるからこそ、キャリアデザインの授業や企業研修など幅広い教育内容に対応しています。

こうした森の教育サービスをとおして、誰でも、どこでも森の学びを体験できるゲームを広め、あらゆる人の人生をもっと面白いものにすることを目指しています!

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お問い合わせ先
飛騨五木株式会社 響hibi-ki編集部(担当者:田中・狩野)
TEL 058-372-2186/MAIL info@goboc.jp
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