浅野忠信が“自分にしかできない役”に挑む

2014.4.11 10:23配信
『私の男』(C)2013 「私の男」製作委員会

桜庭一樹の直木賞受賞作を映画化する『私の男』で、浅野忠信が主人公・淳悟を演じている。ファンの多い小説の映画化だが、熊切和嘉監督は浅野をイメージしながら小説を読んでいたそうで、作者の桜庭も「原作が発売された時も、淳悟のイメージとして浅野さんの名前があがっていた」という。

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本作は、流氷がやってくる北海道と東京を舞台に、表向きは養女として9歳から2人きりで暮らしてきた父と娘の禁断の愛を、長い年月とうつりゆく季節の中で描いた衝撃作。二階堂ふみ、藤竜也、高良健吾らが共演する。

淳悟はどこか憂いがあり、相手をトリコにするだけの魅力がありながら、相手に一線を踏み越えさせない不思議な人物だ。昨年、俳優生活25周年を迎えた浅野は「今までのキャリアをぶつけるのにこれ以上のものはなく、自分にしかできない役」と出演を決めたという。熊切監督は「浅野さんは、僕たちの世代にとっては特別な存在」と語るが、確かに90年代以降の映画界において浅野はいなくてはならない俳優で、『マイティ・ソー』や『モンゴル』など活躍の場は海外にも広がっている。

そんな浅野は台本を手にした段階から役作りを開始し、「感覚で淳悟を演じるしかない、と思っていたので。衣装やメイクには常に気を遣っていました。俳優にとって一番身近にあるものなので、衣装合わせ等で意見を取り入れていただいたりしました」と振り返る。撮影を終え、その演技に満足していると語る一方で「自分たちは“映画”を撮っているので、常に前進する心構えをもって、一生懸命情熱を注いで、真剣に取り組まないと意味がないんです。僕は常に、“もっとできる”という気持ちで撮影に臨んでいたと思います」と語る。

浅野はカメラの前に立つだけで観客の眼をひきつけてしまうほど存在感のある俳優だが、彼自身は「ただ、ボーっとしていたくはないので、徹底的に勉強したいですし、これからも自分のやりたいことを追求していきたい」という。25年のキャリアを経た浅野が淳悟をどう演じているのか? 6月の公開が楽しみだ。

『私の男』
6月14日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー

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